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zoom RSS 『シアター・プノンペン』を見てきました

<<   作成日時 : 2016/07/26 23:26   >>

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上映中の映画、『シアター・プノンペン』を見るため、神保町の岩波ホールへ行ってまいりました。

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この映画、僕が大好きなカンボジアの映画ということで、とくにどういった内容かも知ることなく、なんとなく行ってきました。
最初はやんちゃな若者たちの話と思っていたんですけれど、物語はしだいに過去とからみ、複雑な様相をていしていきます。


ソポンは奔放な女子大生。
病気の母や横暴な軍人の父をうっとうしがり、不良の恋人、ベスナと遊びあるいてばかりいます。

あるときソポンが何気なくはいった、現在は駐輪場として使われている古い映画館で、映画が上映されていました。
ソポンは映画に出てくる女の子が自分にそっくりなのに気づきます。

女性はソポンの母、ソテアでした。
ソポンは思いもしなかった自分の母の過去を知りおどろきます。

さらに駐輪場(映画館)の主人ソカは、自分がこの映画の監督なのだと名のります。
「この映画の結末部分のフイルムは失われてしまったんだ」とも。
ソポンは自分が映画の主人公そっくりであることから、「結末を撮りなおしたら」とソカにもちかけて・・・。
というストーリー。


はじめは「そんなに簡単に映画が撮れるもんか」などとツッコミを入れていた僕も、物語が過去のカンボジア内戦とつながり、ソポンの母らそれにかかわった人たちの複雑な心情を投影するにおよんで、どんどん引きこまれていきました。

ソポンの母ソテア、ソポンの父、映画館主人ソカ(?)、その兄・・・。
という内戦にかかわった4者の過去は複雑にからみあっています。
映画の終盤で、からまった糸が次第に解き明かされていくところは圧巻で、それまでのややもったりした展開を忘れさせてくれるほどでした。

そしてまた、謎が解き明かされたとはいえ、真実は一つではなく、各人の立場によって見方がまったく変わってしまうものであることは、戦争というものの複雑な実態を浮かびあがらせています。
戦争が、それにかかわった人々に深い傷と悔恨を負わせるものだということを、あらためて考えさせられました。
重大なテーマと娯楽性を兼ねそなえた傑作だと思います。

監督はソト・クォーリーカーという女性。
これが初監督作ということに、おどろきを禁じえません。
ハスの生い茂る湖面をボートで漕ぐ場面など、女性監督ならではという映像の美しさも、随所にちりばめられています。

この国をふたたび「戦争ができる国」に変えようとする勢力が、一定の力をもちつつある現在の日本。
多くの人にこの映画を見てもらい、戦争というものについて考えてほしいと思いました。

★★★★⋆
ホシ4つ半です。




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映画館は地下鉄出入口と直結したビルの10Fにあります。


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1Fにあるチケット売り場。
一見映画館らしからぬ入口ですので、ちょっとわかりにくいですが・・・。


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たくさんのチラシが貼られている映画館内部。
ミニシアターの走りといえる映画館です。


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神保町駅すぐ近くにある“いわもとQ”で、天丼を食べました。
ワンコインでおつりがくる値段(480円)でボリュームたっぷりの天丼を食べることができ、満足です。



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