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zoom RSS 『ブレードランナー2049』を見てきました

<<   作成日時 : 2017/11/14 23:26   >>

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上映中の映画、『ブレードランナー2049』を見るため、地元ちかくの映画館、イオンシネマ守谷へ行ってまいりました。

画像
SF映画の金字塔といえるオリジナル『ブレードランナー』から35年を経て製作された続編!

オリジナル公開時の1982年に中学生だった僕は、バリバリのブレードランナー世代といえますが、残念ながら前作の劇場公開時には見のがしていて、はじめて見たのはテレビだったと記憶しています。
ハンパないSFマニアの友人(その後アニメ業界に就職)が、
「とにかくすげえんだ」
と絶賛していたのですが、僕は最初見たときにはあまりぴんとこなかったような記憶がありますね。

その後レンタルビデオやテレビで何度もくり返し見るうちにすごさがわかるようになり、今ではDVDを2種類(ファイナル・カット版と日本初公開時のバージョン)持っているほどのファンです。
日本初公開バージョンは最後にデッカードの説明くさいナレーションが入っていて、前出のSFマニア君などにはひどく不評なんですけれど、僕はキライじゃないです。


おおかたにおいて、前作から間を置いて作られた続編というのは、オリジナルに遠くおよばないことが多いので、僕もさほど期待しないで行ったのですが・・・。
まずは前作の世界観をさほど壊さずに続編を作ってくれたことに安堵。
そのへんは監督ではないものの、リドリー・スコットが製作総指揮で参加しているおかげでしょう。

難をいえば、無国籍な雰囲気は継承しているものの、街がオシャレできれいすぎ、前作にあった小汚い怪しさが失われていまっている点でしょうか。
ま、そのへんは時代の変化で仕方ない部分はあります。

全体的に、単純に映画のデキでいうと前作におよばないとはいえますが、大げさにいえば「人間とは何か」という哲学的な問いかけは、前作より深くなっている部分があります。

チラシの売り文句には、
「今、人間と人造人間《レプリカント》、その境界線が崩れ去ろうとしている――」
とありますが、AIが人間の能力を超える日も近づいている昨今、人間と“非”人間の境界のあいまいさは、まさにタイムリーな問いかけであるといえます。

僕が考えさせられたのは、「記憶」というもののあいまいさです。
映画には、レプリカントに移植するための「記憶を作る」という職業の人が出てきますが、もし精巧に作られたレプリカントにこれまた精巧に作られた記憶が植えつけられていたら、ますます人間との境界はあいまいなものになってきます。
記憶とは人格そのものだと思いますが、私たち人間であっても、自分の記憶が「作られた」ものでないと、誰がはっきりと断言できるでしょうか?

また「AIとの恋愛の可能性」という部分も、気になります。
本作のヒロインである、アナ・デ・アルマス演じるジョイは、精巧に組まれたAIプログラムで、肉体はなく、空間に写し出されたホログラム映像にすぎません。
主人公のK(ライアン・ゴズリング)は、このAIに本気で恋しているように見えますし、ジョイもまたKに恋しているように見えます。
AIに恋している主人公もまたレプリカントであるということで、さらに話は複雑になってきますが。

AIに恋するような感覚、恋愛シミュレーションゲームにどっぷりはまっているような人は、すでに類似の体験をしているのかもしれませんが・・・。
(さいわい(?)僕はまだそこまで病状が進んではいませんが)
もし見た目が精巧につくられた人間型ロボットが、思わず恋してしまうような性格のいいAIを搭載していた場合、われわれは人間と恋愛する必要さえなくなってしまうのでしょうか?

ところで話はそれますが、アナ・デ・アルマスかわいいですねー。
肉感的でありながら、いやらしくならず、むしろかわいらしく見えるという稀有な人で、なるほどこんなAIなら、みんな買いたくなるわけだわい、と思いました。
しかし肉体を持たない、ホログラムだけの登場人物って、ヒロインと呼ぶに値するんですかね?!


これは映画の欠点と呼ぶべきなのかどうかわかりませんが、2時間40分にもおよぶ上映時間は、1時間半程度の映画に慣れた現代人には、かなり長く感じられます。
カット割りも現代の主流の細かく切っていく方法ではなく、かなり長くカメラを回している部分が多いようです。
もっとも、おかげで映画の世界観にどっぷりと浸ることができ、むしろ長所と呼ぶべきかもしれません。

とにかく考えさせられることの多い映画で、「SFを極めると哲学に近づく」という言葉を、ひさびさに実践している作品です。
将棋も囲碁もチェスも人間がAIにかなわなくなった今の、まさにタイムリーな話題を含んでいます。
前作のブレードランナー・ファンで、まだこの続編を見ていない方などは、ぜひ映画館に足をはこんでほしいと思います。


★★★★☆
哲学的な命題の深さでホシ4つです。


〈観覧日:2017年11月13日(月)〉



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