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zoom RSS 『ラジオ・コバニ』を見てきました

<<   作成日時 : 2018/05/24 23:36   >>

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上映中の映画、『ラジオ・コバニ』を見るため、東京のアップリンク渋谷へ行ってまいりました。

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以前見た、『ラッカは静かに虐殺されている』に続くシリア内戦に関する映画。
今回は戦火のラッカでラジオ局を開設した、クルド人の女性に焦点をあてたドキュメンタリーです。


トルコとの国境にほど近い、シリア北部のクルド人の町、コバニは、2014年9月にイスラム国(IS)によって占領されてしまう。
クルド人民防衛隊(YPG)の勇猛な戦いぶりと、連合軍の空爆により、コバニは2015年1月に解放されるが、町は瓦礫の山と化していた。
日々遺体が掘り起こされるなど、戦争の過酷な一面を見せつけられる住民たち。

そんななか、20才の大学生ディロバンは仲間とともにラジオ局を立ちあげる。
ディロバンのはじめた番組、「おはようコバニ」には、クルド女性防衛部隊の司令官や、難民キャンプで暮らす親子など、多彩なゲストが登場する。

「おはようコバニ」は、ほとんど廃墟と化したコバニに帰ってきた住民たちに希望をあたえ、やがて人々は復興に向けて歩みはじめる・・・。
といったストーリー。


監督のラベー・ドスキーはイラク出身のクルド人。
別の撮影のためにシリア入りした際、偶然にディロバンの存在を知り、彼女を主人公にドキュメンタリー映画を撮ることを決意します。

まだコバニがISに占拠されていた2014年末から、たびたびコバニに潜入したドスキー監督。
スタッフの安全が保証できないことから、ほとんどの撮影を一人でこなしました。
ときにトルコ軍兵士に捕まり、拷問を受けるなどの過酷な体験をしながら、撮影を続けたとのことです。

廃墟と化した町から、次々と遺体が掘りおこされるシーンなどはショッキングで、ほとんど正視に絶えないほどでした。
いっぽうで、この映画が『ラッカは・・・』とちがうのは、最後は希望をもって終わる点です。
徹底的に破壊しつくされた町で、人びとは以前の生活を取りもどそうと、復興に向けて動きだします。

もっとも、現実にコバニが置かれた状況は依然混とんとしています。
クルド人を敵視するトルコにより、シリア=トルコ間の国境は閉鎖され、復興に必要な物資が入ってこないといいます。

ISから解放されたと思ったら、今度はアサド政権が息をふきかえし、自分に敵対する勢力に残忍な攻撃を加えています。
状況がきわめて複雑化した現在のシリアにとって、完全な平和というのは、まだまだ先のことのようです。

「おはようコバニ」が人々に投げかけた希望のように、いつかシリアに平和が訪れることを、願ってやみません。

★★★★☆
ホシ4つです。


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アップリンク渋谷。


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映画鑑賞後、ちかくのなか卯でかつ丼を食べました。


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渋谷点描。


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渋谷。


〈観覧日:2018年5月16日(水)〉




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タイトル (本文) ブログ名/日時
ラジオ・コバニ
トルコとの国境に近いシリア北部のクルド人街コバニの大半は、イスラム国との戦闘で瓦礫と化した。 そんな街で、20歳の女子大生ディロバンは友人と手作りのミニラジオ局を立ち上げ、ラジオ番組「おはよう コバニ」の放送を開始する。 生き残った人々や、戦士、詩人などの声を届ける番組の内容と、ディロバンや街の人々の素顔を映し出すドキュメンタリー。 ...続きを見る
象のロケット
2018/05/26 08:50

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど、スタッフに
命の保証は出来ないから、
撮影もほぼ自分一人でこなす。
苦労した映画撮影の舞台裏が、すでに
映画の世界の一部のように思えます。
どんな過酷な環境でも、ラジオは
人々の希望になる、言葉は人と人の心を
繋ぐという事を信じたいものですね。
yasuhiko
2018/05/25 11:07
現在の日本では、考えられないことですが😅、幕末に日本を変えなければ!と 命がけで奔走した人々のような精神を持った方ですね!!
なんとか絶望的な状況から脱したいという必死な思いがあるのでしょう。
こういったことをきっかけに 少しずつでも国が、いい方に変わって行けばいいですね。
わらび
2018/05/25 18:00
yasuhikoさん、こんばんは。
スタッフの安全が保証できないので、自分ひとりで撮影をこなす・・・壮絶な覚悟です。
じっさいにスタッフを呼びよせたのは、コバニがISから解放されたあとだそうです。
ひさびさにラジオというものの力を感じられましたね。
じっさいに彼女たちのラジオ局は、人びとの希望になったようです。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/05/25 22:29
わらびさん、こんばんは。
僕は東日本大震災のあとに、東北各地で開設された、災害FM局のことを思いだしました。
たとえ故郷の町が瓦礫の山になっていても、人びとに希望を与えることはできるのです。
それにしても、シリアの状況はまったく出口が見えず、いつ本当の平和が訪れるかわかりません。
少しでも状況がよくなることを願うばかりです。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/05/25 22:35

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