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zoom RSS 『縄文』展を見てきました

<<   作成日時 : 2018/07/11 23:20   >>

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開催中の『縄文』展を見るため、上野の東京国立博物館へ行ってまいりました。

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日本の考古学の中でも、とりわけ縄文時代に焦点をあてた今回の展覧会。
目玉はなんといっても、国宝6点が一堂にかいすることです。

火焔型土器(新潟県十日町市笹山遺跡出土)
土偶 縄文の女神(山形県舟形町西ノ前遺跡出土)
中空土偶(北海道函館市著保内野遺跡出土)
合掌土偶(青森県八戸市風張1遺跡出土)
土偶 縄文のビーナス(長野県茅野市棚畑遺跡出土)
土偶 仮面の女神(長野県茅野市中ッ原遺跡出土)
(*ただし『縄文のビーナス』と『仮面の女神』は7/31からの展示)
縄文時代の出土品の中でも国宝はこの6点しかなく、一か所に集結するのはこれが史上初とのことです。

展覧会は『暮らしの美』『縄文美の最たるもの』など6つのコーナーに分けられ、1万年にもおよぶ縄文時代に生み出された遺物の数々を、かつてない規模の量と質で見せていきます。
多くが国宝や重要文化財に指定されている優品が、これほど並ぶのを見るのは初めてだったので、圧倒されました。

考古学にたずさわる身でありながら、恥ずかしながら今まで縄文時代のことを、“あまり変化のない時代”というようにとらえていたんですけれど、今回展示されている品々を見ると、この時代がいかに変化に富んだ遺物を生みだしていたかを、あらためて認識させられました。
その地域、時期によって、生み出された品は千差万別であり、そのバラエティの豊富さはめまいがするほどです。
今回、これだけのスケールで縄文の遺物の数々が集結したことで、そのことがいっそう分かりやすくなっています。

また第3章においては、縄文土器と比較するため、中国、インダス、メソポタミア、エジプト、キプロスといった、世界各地の土器がずらっと展示されています。
こうした世界の土器とくらべても、縄文土器の古さは群を抜いていますし、美しさにおいてもひけをとらないものだと思います。

若干気になったのは、展示品はすべてテーマによって分類されており、年代順に時間軸を追っていけるような展示になっていなかった点です。
そのため、縄文土器が時代によってどのように変化していったのかは、理解しづらくなっています。
もっとも、“見せる”ことにこだわった展示方法のためで、欠点と呼ぶべきではないかもしれません。


それでは、おみやげの絵はがきをスキャンしたものを使って、展示品の一部でもご紹介したいと思います。

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いわずと知れた火焔土器。
(新潟県十日町市笹山遺跡出土)
国宝です。


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合掌土偶。
(青森県八戸市風張1遺跡出土)
表情がユーモラス。
こちらも国宝。


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縄文の女神。
(山形県舟形町西ノ前遺跡出土)
単純化されたフォルムが、まるで現代彫刻のよう。
国宝。


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遮光器土偶。
(青森県つがる市木造亀ヶ岡出土)
重要文化財。
こちらは東京国立博物館の所蔵品ですので、いつでも会いにいけます。


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顔面把手付深鉢形土器。
(山梨県北杜市津金御所前遺跡出土)
母の胎内から、子供が生まれ出る瞬間を模したもの!



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上野駅から博物館へ行く途中に、看板がたてられています。


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東京国立博物館本館。


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会場となった平成館。


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縄文展のさいごに、一部撮影可能な土器もあります。



ついでに、東京国立博物館の考古学展示室から、縄文に関係する遺物の写真を載せていきましょう。


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縄文早期の土器。


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縄文晩期の土器。


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岩偶。


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土面。


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石棒。





過去最大規模のスケールで、縄文のすべてが集結した、といっても過言ではない、今回の展覧会。
興味のある方は、ぜひ足をお運びになってはいかがでしょうか。

7月31日には国宝6点が揃うので、僕ももう一回行ってこなきゃいけないかな・・・。

〈観覧日:2018年7月10日(火)〉


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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます
縄文土器に国宝があるって初めて
知りました!

縄文土器って とてもユニークですね
おとめ
2018/07/12 08:34
さっそく縄文展に行かれましたね。
国宝6点の揃い踏みという事で、
前評判も上々のようです。
縄文の美意識は、間違いなく、
世界に誇れるものだと思います。
その点、岡本太郎さんの審美眼の
確かさには感謝したいですね。
yasuhiko
2018/07/12 21:51
おとめさん、こんばんは。
僕は逆に、長きにわたる縄文の層から発見された遺物の中で、たった6点しか国宝になっていないのか、と思いました。
写真を載せた遮光器土偶などは、重要文化財ですが、国宝でもいいのに、と思いました。
とはいえ僕も今回の国宝のほとんどが初めて見るもので、来てよかったです。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/07/12 22:58
yasuhikoさん、こんばんは。
はい、さっそく行ってきました。
国宝6点そろい踏み、とはいっても、本当に揃うのは7月31日からで、まだ4点しか来ていませんでした。
こうして勢ぞろいの時期をずらすのは、運営側の、2回来させようという作戦だと思うのですが・・・。
岡本太郎さんのことも、展覧会の中で触れられていましたね。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/07/12 23:02
火焔土器、不思議な形をしていますね!
これは、形状が、複雑で、生活用品としては、実用的ではないですよね!
何に 使われたのかなぁといろいろ想像してます😅。
わらび
2018/07/13 08:52
縄文土器の国宝が揃って展示されるんですか@@興味津々@@なんだかんだとレプリカを含めると四つはお会いしてるんですが、、実物六点一遍に観れる機会はなかなかないでしょうねえ。
縄文文化の、土器・木製品・建築は世界から見ても特筆もので興味は尽きません。ただ、時季や場所で全く違った感じで、出来れば年代・場所分けしてくれると、確かにうれしいですねえ^^
つとつと
2018/07/13 09:11
わらびさん、こんばんは。
火焔土器は本当に独特な造形ですよね。
もちろん実用品ではなく、祭祀的な用途に使われたと思われます。
縄文時代であっても、豊作を願う日々の祈りとか、そうした祭祀的な催しがあったのではないでしょうか。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/07/13 22:24
つとつとさん、こんばんは。
さすがつとつとさん、もう4点もご覧になっているんですね!
今回、『縄文のビーナス』と『仮面の女神』は7月31日からの公開ですので、僕も見たのは4点だけです。
31日以降にもう一回行こうかと思っています。
ところでつとつとさんにお願いがあります。
今年2月〜3月のフランスやカンボジアへ行ったときの記事を、まだご覧いただいていないかと思いますが、ぜひつとつとさんにご覧いただきたいのです。
お時間があるときで結構ですので、よろしくお願いします。
m(_ _)m
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/07/13 22:30
「縄文」をJOMONと表すのが新鮮な印象を受けます。素晴らしい展示でしょうね。日本人として見ておくべき展覧会だと思いました。
この時代の日本の高度な技術と精神性をもっと世界に誇ってもいいのかなと思います。その意味でも、是非行こうと思います。
ミクミティ
2018/07/14 11:36
ミクミティさん、こんばんは。
はい、素晴らしい展示です。
ただ、僕はあまり世界に誇るのはどうかな、と思っていまして・・・。
今のところ世界最古とはいっても、世界各地の発掘の進展で、今後ひっくり返される可能性もありますし・・・。
なにごとも謙虚な姿勢が大切だと思います。
ただ、展示自体はすばらしいので、ぜひ見にいらしてください。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/07/14 22:10
道の駅「縄文ロマン南かやべ」
(函館市臼尻町551-1)の函館縄文文化
センターに国宝「中空土偶」が完全な
姿で展示していました、機会が有れば
是非訪ねて見て下さい。
poneis&たかちゃん
2018/07/16 14:17
poneis&たかちゃんさん、こんばんは。
なるほど、「縄文ロマン南かやべ」ですね!
こんど函館へ行くのですが、ちょっと鉄道やバスでは行きにくいところみたいですね。
「中空土偶」はちょうど今国立博物館に来ていますね!
次回函館へ行くときは、ぜひレンタカーを借りてその道の駅に行って来たいと思います。
貴重な情報ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
家ニスタ
2018/07/16 22:35

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