世界の遺跡-エジプト編(1)カイロ~メンフィス

突如として再開される、世界の遺跡シリーズ。
今回は、1996年の10月末から11月の頭にかけておとずれた、エジプトであります。
なんにせよかなり前なので、写真の画質も悪く、ところどころ変色さえしています。(^^;) ご容赦ください。

まずは、カイロに着いた観光客が必ずおとずれる、このスポットから。
カイロ博物館

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いわずと知れた悲劇の少年王、ツタンカーメン王のマスクです。
最近、王のミイラにCTスキャンをかける、というような、そんなことしてええんかい!と思わずいいたくなる神をも恐れぬ調査がおこなわれた結果、従来いわれていた他殺説は否定されつつあるようです。
ツタンカーメンは生まれつき病弱で、体のあちこちに病気や怪我をかかえていたのだとか。

そういえば、エジプト特集のテレビでかならず出てくる、ザヒ・ハワース博士って、いったいどの時代の専門なのでしょう? クフ王でもツタンカーメンでも、クレオパトラの時代でもぜんぶ出てきますが。(考古庁長官らしいですが^^;) 
どうも、おいしいところはぜんぶ俺がもっていく!という人に見えてなりません。だいたいあのしゃべり方からして、僕がエジプトに行ったときに見た、インチキな土産物を売っているオヤジとまったく変わりません。(先生、ゴメンナサイ!)

さて、このツタンカーメン王のマスクですが、かつて日本に来たこともあるのだとか。今はもちろん門外不出です。

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こちらは第21王朝、プスセンネス1世のマスク。エジプト文明も末期に近い、第3中間期のものであり、質からいえばツタンカーメン王のものより若干落ちますが、それでも現代までに伝わる王のマスクはこの2点しかなく、超貴重なものであることはまちがいありません。僕はラッキーなことに、このマスクが日本に来たときに見ることができましたっ!
(1984年開催の“黄金のファラオ展”というヤツです。えらい前ですな・・・)
今となっては、このマスクが来日することも2度とないでしょう。

(2015年10月追記。王のマスクが2点しかない、と書きましたが、ほかに同じタニスの王墓で見つかったアメンエムオペト王のマスクがあり、黄金の王のマスクはぜんぶで3点あるようです。)

さて、ナイル川下流のデルタ地帯に位置する、タニスの王墓で発見されたプスセンネス1世のマスク。ツタンカーメンの王墓に匹敵する世紀の大発見であったのに、ちょうど時が第二次世界大戦のまっ最中であったため、まったく注目されなかったのだとか。
じっさい、今でもツタンカーメン王の名前は知っていても、プスセンネス1世の名を知る人はほとんどいないでしょう。世の中には、ついてない人っているもんですな・・・。

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こちらはツタンカーメンの父といわれる、異端の王アクエンアテンの像です。なぜ異端の王かというと、彼がアメン神をはじめとするそれまでの神々を否定し、アテン神のみをあがめる一神教をはじめてしまったからです!とうぜん、この過激な宗教改革は、アメン神官団をはじめとする従来の宗教勢力から、猛烈な反発をくらいました。

そのため王の死後、アクエンアテンのみならずツタンカーメンなど彼の血筋に連なる王たちは、王名表から名前を消されるというむごい仕打ちをうけ、王の像も多くが破壊されました。
ツタンカーメンなんかは、自分の名前の末尾についていたアテンの名を消し、あらたにアメンのつく名(ツタンカーテン→ツタンカーメン)に改名しているのですがね・・・。

このアクエンアテン王の像、ぽっこりと出た腹と、大きなアゴが強調された、異様な形をしています。王は芸術様式においても革命を起こし、それまでの理想化されたファラオ像とは一線を画した像をつくらせました。絵画においても写実をとりいれた自然主義的なモチーフが多くあらわれた、この時代の芸術様式を、王の宮殿のあった土地にちなんでアマルナ様式と呼びます。
とはいっても、王が現実にこのような姿をしていたわけではなく、彼独特の美的感覚が反映されている可能性もあります。

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こちらはもちろん旧来の様式によってつくられている、古王国時代カフラー王の像。隅から隅までぴっちぴちに理想化されたファラオの像です。(^^)
ギザの3大ピラミッドのひとつを建てたカフラー王の像は多く残されていますが、いっぽうでクフ王の像は、ごく小さなものしか残っていません。(>_<)

さて、カイロから、ちょっと郊外に向かいます。古王国時代にエジプトの首都だったメンフィスには、いくつかの遺跡が残されています。

世界の遺跡FILE.NO32 メンフィス

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これはかつてメンフィスにあったプタハ神殿に建っていた、ラムセス2世の像です。長い年月の間に足がこわれてしまい、今ではメンフィスの博物館の中に寝かされています。(^^;)
ラムセス2世は偏執的ともいえるほどにエジプト各地に自分の像をたてさせた王で、このブログでものちほど何度も登場することになるでしょう。

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寝かされた状態で見ても、えらい大きいです。これが立っていたら、どないなってたんでしょう。
なにしろエジプトに着いて最初に見た遺跡がここだったものですから、そのデカさには度肝を抜かれました。ま、それもエジプト各地をまわるうち、慣れてしまって何も感じなくなるのですがね・・・。




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この記事へのコメント

2010年04月04日 18:19
ザヒ博士って、エジプト考古学庁のトップか何かで、相当な地位の先生でしたよね。あの先生も、確かに謎が多い方ですね(笑)。

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