メキシコ旅行記(10)ベカン

〔2010年4月15日(その1)〕
あまり環境のよくない、街道沿いのエスカルセガという町。おまけに宿のテレビは壊れているし。チェックアウトの時にフロントの太ったおっちゃんに「テレビ、壊れてたよ」といったら、「シー(そう)」と平然としていました。(^^;)

気をとりなおして、7時55分発のバスに乗り、シュプヒルの町へと向かいます。
シュプヒルという小さな町は、同名の遺跡をふくめ、いくつかの遺跡をまわるさいの拠点となります。

エスカルセガシュプヒルチェトゥマルへと抜ける道は、今ものすごい勢いで工事が進み、拡幅されている最中のようです。僕は20年前にもこの道を通った記憶がありますが、そのときはもっとジャングルの中の頼りない道で、通っているバスの本数もずっと少なかった気がしました。
というのも、これまでユカタン半島を横断してカンクンやトゥルムの東海岸に出るには、メリダ経由の北寄りのルートをとるのが一般的だったからです。

カラクムルやコフンリッチなど遺跡の宝庫であるこの地域へのルートが整備されるのは、旅行者にとってはよろこばしいことですが、いっぽうでは、環境への影響は大丈夫?とちょっと心配になってもしまいます。この地域の豊かなジャングルが失われてしまうことにでもなれば、ちょっとシャレになりません。(>_<)

今の話がちょっとわかりにくかったかもしれないので、ここで地図を載せておきます。


さて、シュプヒルの町に着いた僕は、バスターミナル(といっても簡素なものですが)のすぐ近くの、オテル・ベカンという宿に部屋を取りました。(近くにある遺跡からとった名前ですねー^^) 部屋はせまいですが200ペソ(1600円)の安さで、まだ新築なのかとてもきれいです。

部屋に荷物を置いて、すぐにターミナル周辺にたむろするタクシーと交渉をはじめます。これから行こうとしているカラクムル遺跡は、シュプヒルの町から120キロはなれており、タクシーをチャーターするかツアーに参加しないと行けません。ツアーぎらいの僕としては、少々高くてもタクシーを借りることになります。

タクシーの運転手は、みなタリファ(料金表)を出してきて、「カラクムルまでは往復800ペソだ」といいます。6500円?! うーん、高いだろうとは思っていたけど、けっこうしますなあ。だいたい、昔のメキシコのタクシーはすべて交渉しだいで、価格表なんてものはありませんでした。組合かなにかで決まっているのでしょうか。

それでも、端のほうにいた運転手に聞いてみると、カラクムルまで往復650ペソにまで下がりました。僕はもうひとつ、ベカンという遺跡にも行きたかったので、それも含めると700ペソ(5700円)だそうです。これ以上は下がりそうにないので、手をうつことにしました。

まずおとずれたのは、ベカン遺跡です。この遺跡はシュプヒルの町の8キロ西にあります。

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入口からしばらく、ジャングルの中を進んでいきます。

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いきなりピラミッドがあらわれました。これは建造物Ⅳ。

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こちらは建造物Ⅱ。

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もっとも特徴的なのが、この建造物Ⅰです。このピラミッドは、典型的なリオ・ベック様式で建てられています。

ちょっと崩れかけていて写真ではわかりづらいですが、この建物は2つの塔をもっています。左右の塔はそれぞれが急角度のピラミッドなのですが、他のマヤ文明の神殿ピラミッドとちがい、上部の神殿に通じる階段は、あまりに急なために登れなくなっています。この飾り階段が、リオ・ベック様式の特徴です。

ティカル遺跡を見てもわかるように、マヤでは神殿の階段がしだいに急なものになっていきます。それが、最後には階段としての機能をうしなってしまうとは、なんだか面白いですね。(^^)

ちなみにリオ・ベック様式の指標となっているリオ・ベック遺跡も、このシュプヒルの近くにあります。ただ、道がそうとう悪いらしく、行くのはむずかしそうです。  (^^;)


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この記事へのコメント

タケッコ
2014年06月07日 16:16
はじめまして
メキシコ旅行記楽しく読ませていただいてます。
急勾配の究極は飾り階段とは!!
次の記事へイソイソです^^
家ニスタ
2014年06月07日 23:30
タケッコさん、こんばんは。
マヤのピラミッドの階段は、だんだんと急になり、最後には階段としての機能を失ってしまいますね。
もっとも、ティカルの1号神殿あたりの階段も、現在では登ることが禁止になっていますね。
ご覧いただき、ありがとうございます。

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