メキシコ旅行記(16)-メリダ~マヤパン

〔2010年4月18日(日)〕
朝6時半にカンペチェのホテルを出ます。ADO社のバスターミナルに着くと、すぐに7時発のメリダ行きが出るといわれました。
「急いで!」とチケット売り場のお姉さんにせかされます。バスはまさに出るところでした。

2時間と少々で、メリダ州の州都、メリダに着きます。ここはウシュマルチチェン・イツァをはじめとする、多くのマヤ遺跡をおとずれる基点となるところです。(今回はこれらの遺跡には行きませんが^^)

もう旅も終わりに近づいています。最後はいいホテルに泊まろうと思い、地球の歩き方に乗っていたオテル・モンテホという宿に行きました。ここもコロニアル調の、非常にきれいなホテルですが、それでも530ペソ(4300円)です。

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雰囲気のある中庭があります。ちょっと写真がかたむいてますがww。

さて、今日メリダに来たのは、マヤパン遺跡をおとずれるためでした。マヤパンというのは、有名なチチェン・イツァの崩壊後、13世紀末~15世紀なかばのユカタン半島北部に繁栄した都市ですが、その建築技術などはチチェン・イツァにくらべていちじるしく劣るといわれています。
マヤパンの衰退後、スペイン人の侵入によって、マヤ文明は完全に地上から姿を消します。マヤパンは、まさにマヤの終焉の地といえるでしょう。

しかし、せっかくここまで来てチチェン・イツァやウシュマルを見ないで、マヤパンなんかを見るなんて! と呆れてしまった方がいるかもしれません。だって、ほかのはもう見ちゃったんだもん!(昔の話ですが)

・・・まあ、それはともかく。マヤパンはマヤ文明の最終末期に花ひらいた都市です。最盛期のマヤの諸都市とくらべて、美しさでは劣るかもしれませんが、旅の終わりをかざるのには、ふさわしい選択ではありませぬか。

というわけで、メリダ市の南西部にあるノレステ・バスターミナルから、LUZ社の2等バスに乗りこみました。このへんの情報も、ロン・プラ(Lonely Planet)にくわしく載っています。
2等バスらしく、途中なんども停車しながら、のんびりと進んでいきます。テルチャキージョという町を過ぎ、そろそろだな、と思っていると、「MAYAPAN」の看板が。

ところが、「マヤパンで降ろして」と運転手に言ってあったにもかかわらず、バスは通りすぎようとします。「おおい、降ろして、降ろして!」といって、やっと降ろしてもらいました。(^^;)

マヤパンの入口に着き、入場料を払おうとすると、日曜日のためか、「タダだ」といわれました。そのせいなのか、地元の人の観光客が多かったです。(てか、外国人は僕一人)

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マヤパン遺跡の全景です。

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これが問題のエル・カスティージョ。なにが問題なのか。チチェン・イツァに行ったことのある方はわかりますね。そう、そっくりなのです、チチェン・イツァのククルカンの神殿と! しかもその仕上げの粗さは、チチェン・イツァの粗雑なコピー、とでも呼びたくなるものです。

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エル・カスティージョの頂上からの景色です。

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ぷぷぷぷっ。これもチチェン・イツァに行ったことのある人は思わず笑ってしまう、カラコル。ここまで行くとブラック・ジョークですな。ちゃんと天体観測してたんでしょうか。

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こんな列柱のある風景、やっぱりどっかで見たことあるなあ。

このように、マヤパン遺跡はつくった人のチチェン・イツァに対するコンプレックスが濃厚にうかがえて、非常に楽しめます。そのほかにも、カバー遺跡ばりのウィッツ・モンスターの顔があったりだとか、マヤ文明の粋を集めた(?)祭祀センターとなっています。(簡単にいうとマネっこですが)

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こちらがセノーテ(泉)です。石灰岩質の地盤が雨に侵食されてできた深い穴に、水がたまったもの。北部ユカタンのマヤ遺跡はほとんど、セノーテのあるところにつくられています。

ところで、こうしてマヤパンの建築を並べたてて見ると、やはりマヤの最盛期にくらべると衰退しているのでは、という感がありますが、これに対しては『新しい考古学とマヤ文明』を書いたサブロフ先生らによる、有力な反論があります。いわく、確かに芸術や建築の面では衰退しているが、交易や商業はむしろ前の時代より盛んになっており、庶民の生活が向上して、マヤ文明全体としては発展し続けていたのだと。

例えていうならば、明治時代に築かれた贅をつくした和洋折衷建築にかわって、高度成長期になって面白みのない団地ばかりが建ったからといって、社会全体が衰退しているとはいえない。むしろ家電品の普及などで、庶民の生活は格段によくなっているのだ、といったところでしょうか。(下手なたとえでスイマセン^^;)

じつは今日はマヤパンに行くのか、それともトゥルムの海岸に行って泳ぐかで迷ったのですが、これだけ面白いものが見られれば満足です。



帰りは、やはり遺跡の入口の前を通り過ぎるバスをつかまえなくてはなりません。路肩は木陰もなく、非常に暑いです。30分ほど待ったところで、今日も昨日の二の舞か、といやな予感がしました。
・・・と、向こうからLUZと書いたバスがやってきます。助かった。今日はあっさりとバスをつかまえることが出来ました。

メリダの町に帰ってから、今までできなかったおみやげ品あさりをし、それから食事に向かいます。旅行も終わりに近いということで、ポルティコ・デル・ペレグリノという、やや高めのレストランにしました。

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とうとう探しもとめていたビール、ボエミアにめぐりあいました。さほど苦みはありませんが、コロナよりはコクがあり、ほどよい味わいです。うーん、ウマーイ!

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今日の晩メシ、ポーヨ・ピビル。鶏肉をバナナの葉でつつんで、蒸したものです。

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雰囲気のあるレストランです。


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この記事へのコメント

2010年05月19日 08:21
世界不思議発見のミステリー・ハンターのブログを読んでいるようで、楽しかったです。文面には著せないご苦労もあったでしょうが、充実した旅行だったようで、何よりでした。
私のほうは、仙台からお呼びがかかりまして、すぐに南に向かう事になり、ゆっくりできませんでした。
hokuleastar
2011年09月30日 09:36
Cerveza。こちらで箱でtecate,dos equis のambar とlager especial, sol の4種類が24本入り売っていて、時々買ってますが、さっぱりした味っていうんでしょうか。すっきり飲めちゃいます。
家ニスタ
2011年09月30日 23:17
hokuleastarさん。
アメリカの映画でも、ふつうに若者たちがテカテを飲んでる場面が出てきたりして、メキシコのビール流行ってるな、という感じがします。
メキシコのビールは軽くて薄いですけど、現地で飲むと風土にあっていてウマいんですよね。
コメントありがとうございます!
chiyoko
2016年03月16日 23:01
私もマヤパン遺跡に行きたかった~!!
3か月かけてメキシコ・グアテマラ・ベリーズ・ホンジュラスを旅したのに!!メリダのバスターミナルを周り聞いて歩いたけど、結局わからず仕舞いでした。(あれからもう15年の歳月が過ぎましたけど・・・)
家ニスタ
2016年03月17日 22:45
chiyokoさん、こんばんは。
マヤパン行きのバスが出るノレステ・バスターミナルは、たしかにわかりづらいところにあります。
こういうときは、やはりロンリー・プラネットが役に立ちます。
遺跡はチチェン・イツァのパクリ感が強いですけれど・・・。
コメントありがとうございます。

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