世界の遺跡-中米編(5)メキシコ~ボナンパク、パレンケ

今日はチアパス州にある2つの遺跡についてご紹介します。
まずはグァテマラ国境にもほど近い、ウスマシンタ川ちかくにあるこの遺跡。
世界の遺跡FILE.NO56 ボナンパク

1990年、友人と2人でグァテマラから国境を越えてきた僕は、ほうほうの態でこの遺跡にたどり着きました。
この経緯をご理解いただくためには、世にいう“家ニスタ密入国事件”についてご説明しなければならないのですが、それについてはあらためてグァテマラのセイバル遺跡の項でご説明します。

画像
ご覧の小山を利用したピラミッド状建築がこの遺跡のすべてでありまして、じつに小さな遺跡です。
この遺跡を高名たらしめているものは、写真右手に見えます、保護用の屋根のかけられた部屋状の構造の中にある壁画であります。

従来のマヤ人のイメージは、“きわめて平和な民族が暦の計算ばかりしている”といったものでしたが、戦争そのものや捕虜を生贄にささげる場面が描かれたこのボナンパク遺跡の壁画の発見によって、そのイメージは大きくくつがえされました。
まさに、“古いマヤ考古学”から“新しいマヤ考古学”への転換点となった遺跡、といえるかもしれません。

それにしても、写真をほとんど撮らなかったのが悔やまれますが・・・。
ちょっとこの時は体調が悪くて、それどこじゃなかったもので。
(^^;)
壁画じたいは、僕がおとずれた時点ですでに保存状態が悪くなっていましたし、
(完全なものが見たい人は、メキシコシティの人類学博物館にあるレプリカをご覧ください)
たしか撮影は禁止でした。



この遺跡を出る時点で、まだほうほうの態だった僕。
こんなジャングルのまっただ中の奥地に、“パレンケ行き”と書かれたバスがやってきたときには、涙が出そうになりましたよ。

んで、たどり着いたのが次の遺跡。
世界の遺跡FILE.NO57 パレンケ

画像
といってもこの遺跡には90年、92年、2010年の3回来ていますので、この時だけ、というわけじゃないんですが。
パレンケの町じたい、小さな町なのですが、ボナンパクからたどり着いた僕たちにとっては、なにやら大都会のように見えたものです。


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パレンケの“宮殿”と呼ばれる建物です。
当時は中央の塔に登れた記憶があったのですが、2010年の訪問時には登れなくなっていました。
この遺跡についての説明は、2010年の「メキシコ旅行記」をご覧ください。


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碑文の神殿。こちらは1992年の訪問時に撮った写真です。


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太陽の神殿、十字架の神殿といったピラミッド状の建築がたちならぶこのエリアは、92年の訪問時にはご覧のように小山のような状態でしたが、2010年にはだいぶ復元が進んでいました。

このパレンケ遺跡も、もちろん世界遺産


チアパス州では他にトニナー遺跡におとずれていますが、こちらについては2010年のメキシコ旅行記をご覧ください。



ところで、当ブログへの累計アクセス数が、いつのまにか3万を超えておりました。
これもご覧いただいた皆さんのおかげです。
m(_ _)m
去年10月のブログ開設1周年時には、まだ1万を超えていなかったのですから、それから1年足らずの間に2万以上のアクセスをいただいたことになります。
本当にありがとうございます。


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この記事へのコメント

hokuleastar
2011年09月28日 06:00
パレンケは一度行ってみたいと思ってました。あの石板の絵の顔がなんとも言えない好きです。今のメキシコはとてもじゃない怖くて行けないですね。友人のメキシコ人たちはここ1年半くらい誰も戻る人はいません。いいときに訪問できてよかったですね。
boka
2011年09月28日 21:21
アクセス数3万超えおめでとうございます。
これも毎日のように更新する家ニスタさんの努力のたまものですね。
これからも拝見して参りますので頑張ってください!
家ニスタ
2011年09月28日 23:00
hokuleastarさんこんばんは。
今メキシコは危険なんですか?
ギャングがはびこっているのは、アメリカとの国境地帯だけじゃないんですか?
すいません、現状をよく知らないもので・・・。
1年半前に僕がおとずれたときには、メキシコシティでもすごく平穏に見えましたが。
たまたま運がよかったんでしょうかね・・・。
いつもコメントありがとうございます!
家ニスタ
2011年09月28日 23:02
bokaさん。
楽しみでやっているだけで、努力とかそういったものじゃないです。
(^^)
hmd
2011年10月02日 00:16
家ニスタさん、こんばんは。大分、秋らしくなって来ましたね。
中南米の旅、順に拝読しております (^_^)/ 予備知識が無いので、正直言うと、自分には難しいのですが、太陽神と石造上屋建築は日本には無い(のかな? 石垣等はありますが)文化ですので、面白そうですね。素人ながら、場所は違いますが、ナイル文明との違いの対比も気になります。
アクセス三万達成、おめでとうございます。
hmd
2011年10月02日 02:49
[追伸]日本の太陽神は天照大御神がおはしますね (^^ゞ
家ニスタ
2011年10月02日 22:41
hmdさんこんばんは。
ええと・・・。手短に説明するのは難しいのですが、太陽信仰なのは南米のインカのほうで、マヤやアステカはいろいろな神がいる、八百万の神といったものに近いです。
雨の神チャーク(アステカではトラロック)、羽毛の生えた蛇の神ククルカン(アステカではケツァルコアトル)といった神がメインですが、他にも多くの神々がいます。
エジプトとの比較ですが、マヤやアステカのピラミッドはすべてが階段ピラミッドであり、ギザのような真正ピラミッドはありません。
また、内部まで石で作られたギザのものに比べると、中身が土の中米のものはもろいです。
(もっとも、エジプトでも第5王朝以降は中身が土のピラミッドですが・・・)
ちょっと長くなりましたね。
いつもコメントありがとうございます!

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