世界の遺跡-中米編(8)メキシコ~チチェン・イツァ、ジビルチャルトゥン

さて本日ご紹介するのは、数あるマヤ遺跡の中でも最も有名といえるこの遺跡です。
世界の遺跡FILE.NO63 チチェン・イツァ
1990年と92年の訪問。
この遺跡は、メリダ市から東へ120キロほど行ったところにあります。

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マヤのピラミッドといえば、よくこのエル・カスティージョ(ククルカンの神殿)の写真が紹介されますので、見おぼえのある方も多いかと思います。
均整のとれた、美しい階段ピラミッドで、春分と秋分の日に階段のところに蛇の形をした影ができることでも有名です。
こちらの神殿も、現在では登頂が禁止されているそうですが、僕の行った当時は登れた記憶があります。
メキシコやエジプトのピラミッドでは時おり転落死する人がいるので、禁止せざるを得ないようです。


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このエル・カスティージョのあまり質のよくないコピーがマヤパン遺跡にあることは、当ブログでもたびたびお伝えしております。
ただ、マヤも後古典期になって建築の質が下がったからといって、文明全体の質が下がったというわけではなく、庶民の生活レベルなどは上がっていたのだ、という点についてもお伝えしてきたところです。


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こちらはトゥーラ遺跡のピラミッドとそっくりな、戦士の神殿
かつてはトルテカ帝国によるメキシコ中央高原からマヤへの侵略によって、こうした建築様式が伝えられたと考えられていましたが、現在ではその説はほぼ否定されています。
メキシコとマヤとは交流によってお互いに文化を伝えあった、というのが真相のようです。


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こちらは天体観測をしていたといわれる建物、カラコル
この建物のバッタもんが、やはりマヤパン遺跡にあります。


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特徴的な外観。
カラコルというのは巻き貝のことでありまして、ちょうどこの建物のドーム状の部分が巻き貝のようだということでスペイン人がつけた名前です。


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こちらは球戯場の一部となっているジャガーの神殿
内部にジャガーの像が置かれています。


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ユカタン半島北部のマヤ遺跡にはつきもののセノーテ
このあたりには大きな川がなく、天然のため池であるセノーテにたまった雨水を飲料水としていました。

チチェン・イツァは大きくふたつにわけて、エル・カスティージョや戦士の神殿のあるエリアを新チチェン、尼僧院や高僧の墳墓のあるエリアを旧チチェンと呼ぶのがこれまでの一般的な呼称でしたが、旧チチェンのほうが新チチェンより古いというたしかな証拠はないようであります。

また、トルテカがマヤを侵略したことによって生じたとされるトルテカ=マヤという呼称は、あまり実体を表しているとはいえません。
ガイドブックによっては、いまだに「新チチェン」「旧チチェン」「トルテカ=マヤ」という用語をもちいて解説を加えている本もありますが・・・。
(^^;)

論争の多いチチェン・イツァ遺跡ではありますが、マヤ有数の大遺跡であることはまちがいありません。
まだ行ったことのない方は、ぜひとも一度おとずれてみることをオススメします。
このチチェン・イツァ遺跡、いうまでもなく世界遺産



続きまして、やはりメリダ市から北へ15キロの地点にあるこの遺跡。
世界の遺跡FILE.NO64 ジビルチャルトゥン
こちらは1992年訪問。

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写真は7つの人形の神殿
このジビルチャルトゥン、チチェンイツァと並ぶマヤ古典期後期の大都市だということなのですが・・・。
じっさいに行ってみるとご覧の7つの人形の神殿のほか、いくつかの低いピラミッドがぽつりぽつりとあるだけの、非常に地味な遺跡であります。
ですからよほどマヤに興味があるという方以外は、あまりおとずれる必要はないかもしれませんね・・・。


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7つの人形の神殿からの景色です。

やはりチチェン・イツァと同じように大きなセノーテがありまして、そこが見どころといえば見どころです。





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この記事へのコメント

hmd
2011年10月10日 14:38
家ニスタさん、こんにちは。
今日は素晴らしい秋晴れですね。
コメントを頂きまして、ありがとうございます。

このマヤのピラミッドは、見た事があります。写真ですが・・・ (^_^;) 転落事故が多いことや、バッタもん?が、他の場所にあるのも驚きました。
未読の記事も拝見しました。自分にとっては未知の古代遺跡たち・・・続きも期待しています。

p.s. ブログ開設2周年、おめでとうございます。
インカは太陽神だったのですね。なるほど判りました (^_^)
家ニスタ
2011年10月10日 22:33
hmdさんこんばんは。
他にもティカルの1号神殿などでも、転落事故があったとのことで登頂が禁止されています。
エジプトのギザのピラミッドはだいぶ前から禁止されているようですし。
特にマヤのピラミッドは階段の傾斜が急なものが多く、僕も登っているときに風が吹いたりすると、危ないなと思う瞬間が何度かありました。

バッタもんというのは大げさな表現で、まあ以前あった建物のデザインを真似てたてた建物ということです。
日本でも模擬天守などがありますので、似たようなものですかね?
いつもコメントありがとうございます。
hokuleastar
2011年10月14日 09:30
私が行ったときは既に登は禁止でした。女性が落ちて亡くなったとガイドさん、言ってました。。。
家ニスタ
2011年10月14日 22:50
hokuleastarさん。
急な傾斜の階段で遮るものもないですから、いったん転がりだしたら止まらないんでしょうね。

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