大野&都響の『田園』を聴いてきました

ひさびさのコンサートホールめぐり。
今日は大野和士指揮東京都交響楽団によるベートーベン交響曲第6番『田園』を聴くため、池袋の東京芸術劇場へ行ってまいりました。

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一時は「クラシック・ブログか!」というぐらいクラシック関係の記事を多く載せていた当Blogですが、しばらくコンサートホール通いからはなれていました。
クラシックのライブに行くのは2月26日のルスティオーニ/都響による『幻想』いらいですから、けっこう間があきましたね。

ベートーベンの交響曲を聴くのは第9に続いて2曲め、
大野和士の指揮を聴くのはマーラーの7番、4番以来3回めになります。

僕は『田園』のCDは2枚もっています。
バーンスタイン/ウィーン・フィルによる1978年の録音と、
カラヤン/ベルリン・フィルによる1982年の録音です。
今回、例によってコンサートに行く前に、2枚のCDを聴きこんできました。
クラシックは予習が命。

この2枚の中では、どちらかといえばバーンスタイン盤のほうが自然の雄大さが出ていて好きです。
カラヤン盤はゴージャスさはありますが、ややちまちまとした印象。
例えていうなら、カラヤンの演奏は箱庭の中で繊細に育てられた盆栽のよう。
対してバーンスタインのほうは、大平原のなかで羊を追いかけている感じです。
ま、どちらがいいかは好みによると思いますが。


当日は嵐に近い天候のなか、列車を乗りついで会場の池袋に向かいました。
悪天候にもかかわらず、会場はほぼ満席。
超メジャーな曲目と、大野人気のためでしょう。

コンサートはドビュッシー『牧神の午後への前奏曲』で幕をあけます。
のどかでもの静かなこの曲も、田園風景をえがいたものといえ、『田園』と組み合わせてきた大野のこだわりが感じられます。
曲名にある「牧神」はパンのことかと思いますが、この題名を見ていると、どうしても映画『パンズ・ラビリンス』に出てきたグロい牧神が頭の中にうかんできてしまい、困りました。

前座の2曲めはダンディの『フランスの山人の歌による交響曲』です。
僕はこの曲、まったく聞いたこともありませんでしたが、やはり田園風景をモチーフにした曲のようです。
ドビュッシーとは対照的に、カラフルで躍動的な表現が楽しい曲です。

大野、みごとに田園をテーマに3曲まとめてきましたね。
いつもはメインの前の小曲では眠くなってしまう僕ですが、今日はまったく眠くなりませんでした。


20分の休憩をはさんで、いよいよメインのベートーベン6番、『田園』の演奏に入っていきます。
オケにつづいてあらわれた大野、もったいぶらずにあっさりとタクトを振りはじめます。

大野は遅すぎず、早すぎずのオーソドックスなテンポでオケを導いていきます。
ゆったりと紡ぎだされる響きは、まさにのどかな田園風景そのもので、風に揺れる麦の穂が目の前にあらわれるかのようです。

マーラーの7番や4番を振ったときには、マーラーの真の姿をあぶり出すぞとばかりに、鬼気迫るほどの演奏をくりひろげていた大野。
ここではあくまでやさしく、ベートーベンの音像世界を現出させていきます。
といってパンチ不足とかぼやけた演奏とかいうのではまったくなく、第4楽章などでは嵐の激しさをよく表現していました。

3楽章から5楽章までは一体となって流れ、包みこむようなラストへと突入していきます。
ブラボオ!
今日もいい演奏でした。

今回の大野の演奏はあくまでオーソドックスで、田園のスタンダードというべきもの。
ナイフのようなキレ味を見せる大野さんもいいけれど、こうしたやさしげな演奏もいいものだなあ、と思いました。


ベートーベンの交響曲をナマで聴いたのはまだ2曲めですが、マーラーやブルックナーに続き、ベートーベンもチクルス化していく予定です。
7月にはミンコフスキ/都響のブルックナー3番と、ノット/東響のマーラー2番『復活』を聴きに行く予定です。
マイ・マーラー・チクルス、いよいよ2周めに突入ですね。
またレポートします。
それでは!


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東京芸術劇場の内部です。




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この記事へのコメント

メミコ
2017年06月28日 09:47
初めまして つとつとさんのブログよりお邪魔させていただきました  よろしくお願いいたします

クラシック通でいらしゃるんですね  わたしは ほんとに時々地元の市民楽団の演奏を聴くくらいです

やっとこの秋から 都内へ演奏も聴きに行こうかな~って思い始めたところです

9月は クラシックではありませんが 映像の世紀というNHKの番組の 映像コンサートを見に?聴きに行く予定です

加古さんの生演奏を初めて聴きます

音楽について な~んも知りませんが ブログにて楽しませていただきたいです

芸術劇場の雰囲気が 新国立美術館内に似ているな~って思いました
家ニスタ
2017年06月28日 23:49
メミコさん、こんばんは。
クラシック“通”ではないですが、最近はクラシックのコンサートに行く機会が多いです。
映像コンサート、よさそうですね。
新国立美術館、たしかに似ているかもしれません。
コメントありがとうございます。

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