『ゴッホ展』に行ってきました

開催中の『ゴッホ展~巡りゆく日本の夢~』を見るため、上野の東京都美術館に行ってきました。

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はっきりと『ゴッホ展』と銘うっているのは、2010年の秋に新国立美術館でひらかれたもの以来かと思いますが、その後2016年の秋には東京都美術館で『ゴッホとゴーギャン展』をやっていますし、同時期に上野の森美術館でやっていた『デトロイト美術館展』にも、ゴッホの重要作がいくつか来ていました。
正直、「しょっちゅうゴッホ展やってるじゃん」という状況なのですが・・・。

それというのも近年、モネやルノワールをさしおいて、ゴッホが日本人のフェイバリットな画家になっているようでして。
この前「日本人は同じ作家にばかり群れる」と偉そうなことを書いてしまいましたが、僕もゴッホ大好きですので、人のことはいえません。

さて、このようにしょっちゅう展覧会をやっている画家の場合、どうやって違いを出すかというのがキモになってきます。
今回は「巡りゆく日本の夢」とサブタイトルがつけられているように、“日本とのつながり”というのが重要なテーマになっているようです。


会場の第1部は、「ファン・ゴッホのジャポニスム」と題し、日本の浮世絵などに影響をうけたゴッホの作品と、彼が影響を受けたと見られる北斎や広重の版画がならべられています。
恥ずかしながら今まで知らなかったのですが、北斎や広重の浮世絵には、西洋的な遠近法を用いて描いた作品も多いのですね。
幕末には西洋との交流から、こうした旧来の日本画にない技法も、すでに常識となっていたようです。

浮世絵が西洋の影響を受け、その浮世絵からゴッホが影響を受けているとなると、さらに事態は混とんとしてきますが・・・。
鎖国というと、外とのつながりはまったくなくなっていると考えがちですが、幕末になると日本画と西洋画はたがいに影響を及ぼしあっていたのですね。

第2部は「日本人のファン・ゴッホ巡礼」と題し、明治・大正期にゴッホ終焉の地オーヴェールへ巡礼した日本人に焦点をあて、現地に残された彼らの芳名録や、ゴッホにインスパイアされた日本人画家の作品などがならんでいます。
こうした展示は本展覧会の独自性といえるのですが、ゴッホの作品を期待していった身とすると、そのぶんゴッホの絵の点数が減るので、一長一短といえます。


ゴッホにジャポニスムを前面に出した作品がいくつかあるのは知っていましたが、こうして“日本とのつながり”をテーマの中心に据えた展示は新鮮で、あたらしい視点を提示してくれました。
「ゴッホ展はしょっちゅうやってるし」
といわず、ゴッホ好きの方はぜひ見にいかれたほうがいいと思います。


例によって会場は撮影禁止でしたので、おみやげの絵はがきをスキャンしたものを載せておきます。

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こちらは日本趣味を前面におしだした作品。


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『渓谷』。
平板な画面構成と、画面中央に小さく登場する人物が、日本画風なんだそう。


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『タラスコンの乗合馬車』。
ゴッホらしいビビッドな色づかいの一品。


続いて上野公園点描。

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ゴッホ展の看板が出ています。


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東京都美術館。


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会場内にも看板。


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上野公園内の木々はすっかり色づいていました。


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紅葉。


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紅葉。




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この記事へのコメント

メミコ
2017年11月30日 10:02
知れば知るほど ゴッホは魅力的ですね

日本の美を愛してくれているのもうれしいです
2017年11月30日 22:12
ゴッホが、浮世絵から影響を受けていたというのは、知っていましたが、北斎や広重も西洋的な遠近法を使って描いていたことは、始めて知りました!😵
2017年11月30日 23:15
メミコさん、こんばんは。
僕も以前はゴッホに興味がなかったんですが、その作品を何度も見るうち、だんだん引きこまれていきました。
この展覧会で、ゴッホの日本熱が中途半端なものではないことがよくわかりました。
いつもコメントありがとうございます。
2017年11月30日 23:18
わらびさん、こんばんは。
そうなんです。
僕も北斎や広重が西洋的な遠近技法を使っていることに、今回初めて気づいた次第でして・・・。
じつにお恥ずかしい。
東洋と西洋の差は、われわれがいつも思っているほどには、ないものなのかもしれませんね。
いつもコメントありがとうございます。
2017年12月01日 12:29
こんにちは♪
2010年の新国立美術館のゴッホ展は
行きました!
会社の帰りに金曜の夕方行ったのですが
すごい混雑だったのを 思い出します

今回のゴッホ展は より親日家と言うか
日本美術に強い気持ちを抱いていたゴッホの
作品が多いんですね
2017年12月01日 22:36
おとめさん、こんばんは。
2010年のゴッホ展に行かれたんですね。
今回も人は多かったですが、まだ「たいへんな混雑」というほどではないようです。
これから会期末に向けて、混んでくると思います。
今回来ているゴッホの作品は、ジャポニスム趣味が前面に出たものや、日本画の技法に影響を受けたものが中心になっています。
いつもコメントありがとうございます。
2017年12月01日 22:47
ゴッホ展、面白そうですね。
浮世絵が、印象派や、ポスト印象派の
画家たちに、どれだけ多くの影響を
与えたかという事は、これから
もっと取り上げてもいい視点ですね。
私の場合、西洋絵画で初めて
共感できるものを覚えたのがゴッホでしたし、
ゴッホを主人公にした『炎の人』という
舞台の印象も強烈で、忘れ難い存在です。
自画像を見ると、滝沢修の熱演を
つい思い出したりして…。
2017年12月01日 23:18
yasuhikoさん、こんばんは。
ゴッホが浮世絵から影響を受けたことは知っていましたが、このようにゴッホと日本とのつながりを前面におしだした展覧会は初めてで、新鮮でした。
舞台ご覧になったんですね。
こんどゴッホの映画をやるようなので、それは見に行こうかなあ、と思っています。
いつもコメントありがとうございます。

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