ヤノフスキ&N響の『英雄』を聴いてきました

だんだんと頻度が増し、最近はほぼ月イチ・ペースになっている僕のコンサート・ホールめぐり。
今日はマレク・ヤノフスキ指揮NHK交響楽団による、ベートーベン交響曲第3番『英雄』を聴くため、代々木のNHKホールへ行ってまいりました。

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ヤノフスキという指揮者は初見です。
写真で見るかぎり、(お髪の寂しさもあって)かなりのご高齢のように見えますが、プロフィールによると78才だそうです。
やはりプロフィールによると、ポーランド生まれながらドイツ音楽の本流を歩んできた方だとのこと。


僕は『英雄』のCDは、ピエール・モントゥー/ウィーン・フィルの1957年の演奏のものしか持っていません。
なぜ定番のカラヤンではなく、なじみのないこの指揮者のCDをもっていたのかは、自分でも謎ですが・・・。
例によって予習として、数日前からこのCDを聴いてきました。

『英雄』といえば今まで僕の中では、あまり印象の強い曲ではありませんでした。
編成が小さくて、平板で色彩に乏しく、古典派の域を脱している曲のようには思えませんでした。
ベートーベンのもっとあとの5番や6番、ましてや第九などとくらべると、同様に傑作の範疇にいれるのは、少々無理があるのでは、と感じていました。
その印象は、今回CDを何回か聴いてみても変わりませんでした。

ただ、開演前に渡されたプログラムを見ていると、英雄がそれまでの交響曲と一線を画す、革新的な曲であったことが書かれていました。
今回ライブでこの曲を聴くことで、僕のこれまでの印象が変わるかもしれません。
ちょっと期待が高まってきました。


コンサートの前座は、ヒンデミットの『ウェーバーの主題による交響的変容』と『木管楽器とハープと管弦楽のための協奏曲』という2つの小品でした。
大曲の前のこうした小品、例によって僕の「おやすみタイム」となっていたことを白状せずばなりますまい。
ま、おかげでメインの間に眠くならずに聴くことができる、という効能はあります。

休憩をはさんで、いよいよメインの『英雄』です。
ステージから遠い僕の席からは、はっきりとはわかりかねましたが、やはり高齢のヤノフスキ氏、他の指揮者のように、「動きに躍動感がある」というわけにはいかないようです。

さて、この曲のことを「あまり好きではない」ようなことを書きましたが、実際にライブで聴いてきますと、思ったより音に起伏と振幅の大きさがあり、ドラマチックな構成をもっていることがわかりました。
第2楽章の重さと暗さなどは、僕の好みでもあります。

オケの編成こそ小さいものの、曲の構成の大きさは、やはりモーツァルトなどのそれ以前の交響曲のスケールとは、一線を画すものであるということが出来ます。
“ロマン派は英雄にはじまる”といっても、過言ではないかもしれません。

ナポレオンの皇帝就任の報を聞いて憤慨したベートーベンが、楽譜の表紙をやぶりすてた、など逸話の多いこの交響曲。
(実際にはナポレオンへの献辞の部分をペンでかき消しただけなのだとか)
これもやはりライブの効能、音楽史における重要な位置を占める曲であることがわかりました。

N響の定期が自由席だと1500円で聴けることがわかってからというもの、僕のホールに足を運ぶ回数も飛躍的に多くなり、何より今日のように「それほど大好きではない曲」のライブにも行くようになりました。
結果として、狭く偏りがちだった僕の目を、見開かせてくれることにつながっています。
「100回CDで聴くより1回のライブ」ですね。

これからもこうした出会いを求めて、コンサートホール通いを続けていくつもりでおります。
それでは!




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この記事へのコメント

2017年11月21日 11:17
ベートーヴェンがナポレオンが皇帝になったと聞いて学府を破った逸話は聞いていましたが、そうか表紙でしたか^^;さすがに楽譜までは破かなかったんですねえ。。
なんどか、英雄は聞く機会はあったんですか、聴くたびに睡魔に負けてしまうのは僕だけ^^;
家ニスタ
2017年11月21日 23:07
つとつとさん、こんばんは。
楽譜までは破いておらず、しかも表紙も、ナポレオンへの献辞の部分をかき消しただけのようです。
僕も今まで、英雄は睡魔に負けてしまうような曲だなあ、と思っていたのですが、実際に生で聴いてみると印象が変わりました。
いつもコメントありがとうございます。

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