P・ヤルヴィ&N響の『フィンランディア』を聴いてきました。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団による『フィンランディア』『クレルヴォ』を聴くため、代々木のNHKホールへ行ってまいりました。

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いつもクラシックのコンサートに行くときには、事前に予習としてCDを聴いてくるのですが、マーラーやブルックナーとちがい、さすがにシベリウスの曲のCDは1枚ずつしか持っていませんでした。
『フィンランディア』がベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィルによる1986年の録音。
『クレルヴォ交響曲』もおなじベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィルによる1985年の録音です。
それも『クレルヴォ』は、今回のコンサートに来ることが決まってから、いそいで買ったものです。

フィンランドから、海峡をはさんでわずかの距離にあるエストニア出身のパーヴォ。
(ヘルシンキから、エストニアの首都タリンまで、船で2時間ほどだそうです!)
(おそらく)シベリウスを得意としている彼が、N響をひきいてどんな音を聴かせてくれるのか、楽しみです。

今日のプログラムはシベリウスづくし。
『レンミンケイネンの歌』『サンデルス』『フィンランディア』『クレルヴォ』
の4曲が演奏されます。

前回のマーラー4番が、ワルツとの組み合わせという謎
(おそらくマーラーがウィーン宮廷歌劇場の総監督を務めたりしていたつながりなんでしょうが)
のプログラムだったりしたのとくらべると、おなじ作曲家でまとめるのは、すっきりしていて良いです。

ところで今日演奏される『フィンランディア』が、「男声合唱付き」というレアなものなのですが、僕の持っているCDにはもちろん男声合唱は入っていませんし、CD屋を見てもそのバージョンのものは売ってませんでした。
どうやら、かなり演奏機会のすくないバージョンのようです。


さて、例によって1500円の自由席の僕は、1時間前に行っていい席を確保します。
平日の夜ということもあってか、前回のマーラーよりは空席があります。

やがて時間になり、合唱団に続いてオケ、指揮者の順で入場。
今回の合唱は、エストニア国立男声合唱団です。

まずは『レンミンケイネンの歌』からスタート。
フィンランドの民族叙事詩『カレワラ』に登場する、奔放な英雄レンミンケイネンをえがいたものだそうです。
明るく勇壮な曲で、これも『フィンランディア』とおなじように、国歌にしてもいいくらいの、フィンランドの民族賛歌だと思いました。

つぎに『サンデルス』が演奏されます。
こちらも明るく軽やかな曲。


3曲めにいよいよ今日のメインともいえる、『フィンランディア』が演奏されます。
ライブで聴くのは今日がはじめてなのですが、これまでCDで聴いたときには、僕はこの曲に少々不満をもっていました。

この曲のテーマは、
「北国のながくきびしい冬を乗りこえて、春のよろこびを迎える」
というものだと思いますが(まちがってたらゴメンナサイ)、
この曲では冬がいかにもみじかすぎ、
(CDで測ったら、3分で春が始まっていました)
そのぶん春のよろこびもうすらぐような気がしていたのです。

たぶんこれがベートーベンとかだったら、冬の苦難をしつこいほどねっちりと描き、そのぶん春のおおきなよろこびにつなげたはずです。

しかしじっさいにライブで聴いてみると、冬のパートをかなでる弦の重低音がすごい迫力でしたし、春がはじまるときの躍動感がすごくて、「冬がみじかすぎる」といった不満はまったく感じませんでした。
やはり、クラシック史にのこる名曲、との感想をあらためてもちました。

聴く前は「男声合唱付き」にも少々抵抗があったのですが、これもじっさいに聴くとまったく違和感はかんじず、むしろ
「最初っからこういう曲だった」
という感じさえしました。


15分の休憩をはさみ、さいごの『クレルヴォ』がはじまります。
シベリウスの交響曲のCDは全曲持っていたのですが、『クレルヴォ』にかんしては交響曲との認識がなく、持っていませんでした。
それで、今回のコンサートの前にあわてて買ったわけです。

CDを聴いたときには、
「だらだらと長くて焦点のさだまらない曲」
といった不遜な感想を抱いていたのですが、じっさいに聴いてみると印象はまったく変わりました。

やはり『カレワラ』の「クレルヴォ神話」に題材をとったという、この大作交響曲。
物語性のある5つの楽章には起伏があり、まるで大河小説を読んだときのような感動をあたえてくれました。

僕にとっては、マーラーやブルックナーの大作交響曲以外で、
(ベートーベンの第9など、いくつかの例外をのぞけば)
こうした種類の感動をあたえてくれる交響曲はありませんでした。
シベリウスという作曲家の印象が、まったく変わってしまうかもしれません。
今後シベリウスの交響曲のチクルス化も、検討するかもです。


今日もいい演奏を披露してくれた、パーヴォとN響に感謝です。
またどこかのコンサートホールへ行ったらご報告します。
それでは!



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この記事へのコメント

2018年09月23日 00:34
こんばんは。

フィンランディアですか。
私は、映画音楽は詳しいですが、クラシックはダメだ。。。
聴いたらわかるかな。
家ニスタ
2018年09月24日 01:40
トトパパさん、こんばんは。
『フィンランディア』はとっても有名な曲ですので、聴けばおわかりになると思いますよ。
機会があったら聴いてみてください。
いつもコメントありがとうございます。

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