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zoom RSS 『愛と法』を見てきました

<<   作成日時 : 2018/10/09 23:15   >>

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上映中の映画、『愛と法』を見るため、渋谷のユーロスペースへ行ってまいりました。
ゲイどうしで同性婚をしている、弁護士カップルのことを描いたドキュメンタリー映画です。

画像

このBLOGでも、たびたびLGBTのことを描いた映画をとりあげていますので、
ムーンライト等)
誤解されてしまうかもしれませんが、僕自身はゲイではありません。
(こんなに女性大好きなゲイはいません笑)

ですが、僕自身いわゆる“オタク”として、生きづらい人生を送ってきました。
友だちは少なく、明確なイジメこそ受けませんでしたが、常にクラスから浮いていて、一人で過ごすことが多かったです。
ですので、彼ら当事者にしたら“ありがた迷惑”なのかもしれませんが、おなじ生きづらさをかかえた者として、LGBTの人たちに勝手な親近感をいだいています。

おりしも、自○党議員が雑誌に載せた文章で、
『LGBTには「生産性」がない、よって彼らに税金を使う必要はない』
といったおどろくべき趣旨の発言をし、問題になりました。

これは、ひとえにLGBTの人たちに向けられたものとして、看過すべき問題ではありません。
例えば、僕は結婚もしていないし、子供もいないので、そういう意味では「生産性がない」ことになります。
子供がほしくても、不妊症でできない人もいますし、生まれつき障がいのある人もいます。
これらすべての人が「生産性がない」ことになり、税金を使った社会的サービスを受ける資格がないことになります。

国家に貢献できない者は存在する価値がない、とその議員は言っているのです。
まるで、個人の権利や個性といったものを無視し、「産めよ増やせよ」の戦前にもどったような、おそるべき発言だと思います。

聞けば、その杉田○脈議員は、○倍首相にちかい存在だというではありませんか。
議員が発言後に軽く注意をあたえられたぐらいで、とくにとがめられていないことからも、現政権が似たような考えをもつ人の集まりだということがわかります。

もっとも、僕のような部外者が〇田発言に怒っていることにたいして、当のLGBTの人たちは白けている、と聞いたことがあります。
「そういう自分だって、ちょっと前までは差別してたクセに」と・・・。
たしかに、そういわれると返す言葉もございません(汗)。
ですが、それでもやはり、僕ら生きづらさをかかえた人間は、連携していくべきだと思うのです。



・・・すいません、ついついアツくなり、前置きが長くなりました。
それでは、映画の内容のほうを。


カズ(南和行)とフミ(吉田昌史)は、大阪の下町で法律事務所をいとなむ、弁護士夫夫(ふうふ)。
時にケンカもしながら、仕事も生活も、2人3脚でやっている。
自身もマイノリティーであるという思いがあるためか、彼らは金になろうがなるまいが、全国の「困っている人」からの依頼をことわらない。

作品が“わいせつ”であるとして、逮捕された女性アーティスト。
学校での君が代斉唱に、起立しなかったとして処分された教師。
出生時のさまざまな事情から、無戸籍になってしまった人たち・・・。
そこには、「弱者」によりそう目線がある。

あるとき彼らは、フミが後見人をしていたが、突然住む場所をなくした少年、カズマを引きとることにする。
3人での共同生活がはじまった。
カズマは、男性どうしのカップルである2人のことを、「ふつう」とあっさり受け入れる。

カズマとの生活を通し、父性(母性?)に目ざめた彼ら。
事情のある子を引きとろうと、里親になるための講習を受けはじめて・・・。

    といったお話。


彼らの依頼人のなかには、深刻な事情をかかえた人も多いのですが、映画はごく淡々と、軽いタッチで彼らの日常をえがいていきます。
彼らの口調がばりばりの関西弁であることもあいまって、話はユーモアをまじえながら進んでいきます。

特に感銘を受けたのは、彼らの常に弱者の側に寄りそう姿勢です。
彼ら自身も差別や偏見になやんだ経験があるからなのでしょう、あまりお金にならない訴訟も引きうけ、弱者の権利を主張します。

公平であるはずの裁判所が、
「さいしょから原告側に偏見をもっている」
といって、不条理な扱いに憤ります。

彼らの依頼人がさらされた不条理には、憤りを禁じえないものも多いのですが、
(たとえば君が代訴訟。国民全員が君が代をよろこんでうたえるとはかぎらないのに、なぜ強制する?!)
そのすべてに触れているとまたまた長くなってしまうので、ここでは省略します。

ここでは、その君が代訴訟の原告である、女性教師の言葉を載せるにとどめたいと思います。
「私たちは急速に少数派になりつつある」と・・・。

近年日本社会は、急速に寛容さをうしなっています。
ネットでは排外主義的な言論が横行し、ヘイトスピーチまがいの極端な主張を載せた雑誌や本が売れる。

その背景に、人びとの人権や多様性を極力みとめようとしない、安○政権の姿勢があることは明らかですが、数々の問題を起こしながら、現政権の支持率がそれほど下がらないというところに、空恐ろしさを感じます。


この映画には物思うところが多すぎ、ついつい文章がながくなってしまいましたが、映画じたいはけっして敷居のたかいものではありません。
同性カップルである2人の弁護士の日常が、ユーモラスにえがかれています。
映画の根底に流れるテーマは、むしろ「愛」です。

時にケンカをしながらも、おたがいを尊重しいつくしみ、支え合って生きる2人の弁護士。
同性か異性かといった違いをのりこえて、理想的な「愛」の形がそこにあるように思えます。
南弁護士の母や、居候のカズマくんが、同性愛者である2人をすんなりと
(そこに至るまでには葛藤もあったでしょうが)
受け入れている姿には、まだまだ日本も捨てたもんじゃない、と思わされます。

数々の問題をふくみながら、見終わったあとにほっこり、ふんわりとした気分にさせられます。
僕自身、ここ数年に見た映画のなかで、いちばん感銘を受けた作品でした。


★★★★⋆
ホシ4つ半です。





観覧日:2018年10月7日(日)





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