大野&都響の『オルガン交響曲』を聴いてきました

大野和士指揮東京都交響楽団によるサン=サーンス交響曲第3番『オルガン付』を聴くため、赤坂のサントリーホールへ行ってまいりました。

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サン=サーンスの『オルガン付』は、僕も好きな交響曲のひとつですが、今までライブで聴いたことはありませんでした。
マーラーの8番など、オルガンのはいった交響曲はいくつかありますが、一般に『オルガン付』といえば、なんといってもこのサン=サーンスの3番、ということになりますよねえ。

大野さんは今年の4月におなじ都響とのコンビで『マーラー3番』を聴いて以来で、そのときもかなりの名演だったので、今回もどんな演奏を聴かせてくれるのか、楽しみです。

僕は『オルガン付』のCDは1枚もっています。
小澤征爾さん指揮のフランス国立管弦楽団による、1986年の演奏です。
今回も予習として、このCDを聴きこんできました。


当日はあいにくの雨でしたが、僕は開演30分前にホールに到着。
今日は指定席ですので、N響をNHKホールで聴くときのように自由席ではないので、あまり早くから開場に着いている必要がありません。

僕の席はオケのま後ろの、P席という席です。
サントリーホールで聴くときは、たいていこの席ですね。
(まあ、安いからですが・・・)

開演時間になり、オケに続いて、2人のビオラ独奏者と、指揮者が登場。
大野人気か、曲目の人気か、会場はほぼ満席でした。

前座は、マントヴァーニという作曲家の、『2つのビオラと管弦楽のための協奏曲』です。
僕はこの作曲家は知りませんし、曲を聴いたこともないんですけれど、振幅がおおきく、2人のビオラのかけあいが緊張感があって、なかなか面白い曲でした。

この曲の終盤で、2人のビオラ独奏者のひとり、タベア・ツィンマーマンという女性の弦が切れるというハプニングがありました。
さいきん、そこそこの回数のコンサートに来ている僕でも、こんなハプニングは目にしたことはなく、
「えっ、こんなこともあるんだ」
とびっくりしました。

しかし弦を張りかえたツィンマーマンさんは何ごともなかったかのように演奏を続け、曲は無事に終了。
演奏会は休憩に入ります。


休憩後、いよいよメインの『サン=サーンス3番』の演奏がはじまります。
第1楽章の出だし、トレモロで神秘的にはじまるところで、僕は
「あっ、“ブルックナー開始”じゃん!」
とおもわず思っちゃいました。

この交響曲は2楽章のみという特徴的な構成ですが、全体に起伏があり、物語性があって、一編の大河小説を読んでいるような気分になります。
CDではあまりその印象がなかったのですが、ライブで聴くと、第1楽章のけっこう早い段階からオルガンが鳴っているのに気づきます。

静かに第1楽章が終わると、すぐに第2楽章がはじまり、曲はさらに色彩ときらびやかさを増していきます。
僕の浅い知識では、ラヴェルぐらいしか比較の対象がないので、なんともいえないんですが、こうしたカラフルなきらびやかさというのは、フランスの作曲家の特徴なんでしょうか。

マーラーのような繊細さや内省的な部分はないんですが、オルガンのほかにピアノ
(しかも2人による連弾でした!)
まで投入し、「使えるものはなんでも使え」とばかりに多彩な音をつむぎだしていく曲ははなやかでゴージャス。
きわめてライブ向きだといえますし、ふだんはマーラー的な音世界のほうが好きな僕も、
「こういう曲にもまたちがった良さがあるよなあ」
とあらためて思いました。

第2楽章の後半、オルガンが、
「びゃーん」
と高らかに鳴りひびくあたりから、曲は加速度的に盛りあがりを増し、あくまで派手にきらびやかに、大団円へととなだれこんでいきます。

なんて感動的な演奏なんだ!!
つくづく、来てよかったと思いました。


僕はもともと、インバル先生の指揮する演奏が聴きたくて、都響のコンサートに通いはじめました。
その中で、2015年に音楽監督に就任した大野さんの演奏も、何度か聴いています。
とくに最初に聴いた『マーラー7番』がたいへんな名演だったために、
「これは継続して聴かなければならない指揮者だ」
とおもったのですが、今回さらにその思いを強くしました。

これからも、機会があれば大野さんの指揮する曲を聴いていきたいと思います。


11月は、ザンデルリンク/都響による『ショスタコーヴィチ6番』を聴きにいく予定です。
またお会いしましょう。
それでは!




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2014-03-26
インバル(指揮)東京都交響楽団

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