『かぞくいろ』を見てきました

上映中の映画、『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-を見るため、地元ちかくの映画館、イオンシネマ守谷へ行ってまいりました。

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2010年の『RAILWAYS 49才で電車の運転士になった男の物語』、2011年の『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』に続く、RAILWAYSシリーズ第3弾!
といっても僕は前2作を見ていないんですが・・・。

今回は僕の大好きなかっすん(有村架純)主演でもあり、鉄道好きでもある僕としてはぜひ行ってこなくては、と思ったわけです。
舞台となった肥薩おれんじ鉄道は、今年の9月の九州旅行のときに乗っていて、僕にとってなじみのある鉄道でもありますし。


さてストーリーは・・・。

晶(有村架純)は、ある日とつぜん夫に先だたれてしまう。
のこされた夫と前妻の子、駿也を連れて、晶は夫の実家のある鹿児島へと向かう。
肥薩おれんじ鉄道の運転士である、義父の節夫(國村隼)は、息子の死さえ知らなかった。

とつぜんの嫁と孫の出現にとまどう節夫だったが、行くあてがないという晶が鹿児島の家に住むことをゆるす。
生活のために仕事を探していた晶は、鉄道の運転士試験を受けることを決意して・・・。

といいうもの。


これまでのシリーズのパターンからして、かっすん演じる晶が運転士にあこがれていたのだろう、と考えていましたが、そうではなく、鉄道好きの義理の息子、駿也をよろこばせるためでした。
血のつながっていない家族にたいする、晶のやさしさが伝わってきます。

このように映画のテーマは、未婚のシングルマザーである駿也の小学校の先生、ゆり(桜庭ななみ)をふくめ、
「家族のカタチはいろいろある」
「血がつながっていないからといって、愛情がうすいとはかぎらない」
といったものです。

その通り、節夫と晶、駿也の三世代の家族の、血がつながらないながらもきずなを築いていく姿には、じんとくるものがあります。


その「家族のカタチはいろいろある」ということに関連して、僕にはちょっと気になることがありました。
話の本筋からは、ちょっと外れるかもしれないのですが・・・。
それは「2分の1成人式」についてです。

映画の中で、駿也が10才をむかえ、小学校の「2分の1成人式」に参加します。
しかし駿也は義理の親である晶に、「来てほしい」とは言いだせません。
2分の1成人式で読み上げる文章に、駿也はお父さんが生きていると、ウソを書いてしまいます。


このような「2分の1成人式」をやる小学校が、さいきんは増えているといいます。
多くの場合、子供が手紙で親への感謝を述べ、参加した親からは、
「感動した」「涙が出た」といった肯定的な反応も多いようです。

ですがこうした式は、おおくの問題をはらんでいると思います。
すべての子供が、すなおに「親への感謝」を口にできるとはかぎらないからです。

駿也のように、すでに片親あるいは両親を亡くしている場合もありますし、いても親との関係がうまくいっていないか、最悪の場合、虐待を受けている子供だっています。
子供が養子で、親がそれをまだ打ち明けてない場合、式の作分のために、
「僕が生まれたときどうだった?」
などと聞くことで、まだ時期ではないと思っているのに、真の親子関係がわかってしまうこともあります。

映画のなかで駿也は、式のための作文を書くことで、自分の出自と向きあうことを強制され、傷ついてしまいます。
いわゆる「標準的な家庭」に属する親子にとってはいいかもしれませんが、それにあてはまらない子供や親を傷つけてしまうような催しを、存続させる必要があるでしょうか?

さいきん、「感動の強制」が日本で多く見られるような気がします。
「東京五輪に感動しない人はおかしい」
「大阪万博には全国民が協力すべきだ」
といったような・・・。

一部の都立高などでは、五輪ボランティアへの参加強制などもおこなわれていたといいます。
ボランティアって本来自主的にするもののはずで、強制されるようなものでしょうか?
なんだか、国威発揚のために多くの国民がかりだされる、戦前にもどったような気さえします。

2分の1成人式も、
「多くの親が感動しているのだから、いいじゃないか」
という話になりそうです。
そこには、少数派、弱者にたいする視線など、まったくありません。

一部の政治家のセンセイ方は「伝統的家族観」とやらにこだわり、そこから外れる家族にたいして冷たいようです。
そうした考えが「夫婦別姓は認めない」「未婚のシングルマザーに寡婦控除は認めない」といった政策につながっていくのでしょう。
ありもしない「伝統的家族観」などというものを優先して、実際に困っている人がいるのに、それを無視するのが政治でしょうか?


おっと・・・、だいぶ話がわき道にそれてしまいましたね。


それはそうと、映画はまさに「家族のカタチはいろいろある」ということを見せてくれていて、未婚シングルマザーのゆり先生をはじめ、いわゆる「伝統的家族」から外れた人たちも、力強く生きていこうとしている点で、希望がもてます。
たんなる鉄道好きのための映画にとどまらず、いろいろと考えさせられる点のある映画です。


★★★⋆☆
ホシ3つ半です。




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この記事へのコメント

2019年01月01日 17:11
2分の1成人式(笑)
ハロウィンにしてもそうですが、イベント(?)をどんどん作りたいんでしょうかねぇ
神社やお寺なども純粋な信仰心ではなく、パワースポットなどと言われて???って感じです

映画は1作目は見ました
最近は時間が無くて映画見てませんねぇ
見れるようになったら映画三昧したいです(笑)


家ニスタ
2019年01月01日 17:58
とまるさん、こんにちは。
たしかに「2分の1成人式」も、イベントを増やしたい、といった軽い動機で始められたような気はしますが、標準から外れた一部の子供たちを傷つけてしまうような催しを、続けるべきだとは思えません。
去年はかなり映画を見に行くことができましたが、今年もできれば映画館に行きまくりたいと思っています。
いつもコメントありがとうございます。

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