ギリシャ=アテネとペロポネソス半島・遺跡めぐりの旅(4)-スパルタ

〈2019年1月21日(月)(その2)〉
スパルタ市内までもどってきた僕は、マニアティス・ホテルの前でおろしてもらい、北へ向かって歩きだしました。
スパルタ遺跡へ行くためです。
スパルタはいわずと知れた、古代ギリシャの都市国家のひとつ。


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しばらく歩いていくと、レオニダス王の像が見えてきました。
スリーハンドレッド!

レオニダス王像の背後にサッカー・スタジアムがあり、さらにその先にスパルタ遺跡があります。


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スパルタ遺跡が見えてきました。


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アテネやペロポネソス半島の他の遺跡にくらべると、この遺跡の残りはわるく、あまり考古学に興味のない方にとっては「なんだこりゃ」という感じかもしれません。

しかし栄華をきわめたスパルタの現状がこうであるのは、なんとも感慨ぶかいものがあります。
まさに“盛者必衰”。
祇園精舎の鐘の声ですねえ。


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さらに奥へとすすむと、劇場跡がありますが、こちらの残存状況もあまりかんばしくありません。


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客席のほうをながめたところですが、これで往時の姿を思いうかべるのはむずかしそうです。


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周囲の景色は雄大で、ロケーションは抜群です。




市の中心部までもどってきた僕は、昼食をとることにしました。
教会の横に、雰囲気のいいレストランがあったので、入ってみました。

“エビのサガナキ”を注文したのですが、出てきたのは、ただの“サガナキ”でした。
エビのサガナキとただのサガナキでは、まったくちがいます。
エビのサガナキは、エビの煮こみ料理のようなもの(らしい)ですが、ただのサガナキは、単にチーズを揚げたものです。


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これはこれで名物みたいですし、おいしかったのでいいんですが。
まあ、昼食に軽く食べるには、これくらいでちょうどよかったかもしれません。


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アルファ・ビールも飲みました。


昼食後、ダメもとでマニアティス・ホテルの向かいにある、スパルタ考古学博物館へ行ってみました。
ダメもとで、というのは、『地球の歩き方』に「月曜休み」と書いてあったからです。

スパルタに月曜日に来るのは、さいしょからわかってたんですが、ミケーネにもオリンピアにも博物館があるし、1日ずらすと旅の予定そのものが狂ってくるので、まあスパルタで博物館を見れないのはしょうがない、とそのままにしていまいました。
おそるおそる行ってみると・・・なんと開いてました!

休みが月曜から火曜に変わってたみたいです。
今まで、休みが変わったせいで博物館を見れなかった、という経験はなんどもありますが、休みが変わったせいで見れた、というのははじめてかもしれません。
なんか得した気分です。


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スパルタ考古学博物館です。


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スパルタ遺跡で発掘された遺物が、おおく展示されています。


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スパルタの戦士像。
スパルタでは、レオニダスのような王も戦士でしたから、こんな兜をかぶっていたかも。


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この博物館の目玉のひとつが、アルテミス神殿から発見された、こうした陶器のマスク。
墓でみつかったのではないので、埋葬用のものではないようです。


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みごとなモザイク画も。


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こちらはメドゥーサでしょうか。


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銅製の小像たち。


思いがけず博物館を見ることのできた僕は満足し、ホテルであずけていた荷物を受けとり、ふたたびバスターミナルへ向かいました。
今日はオリンピアまで行く予定ですが、例によってオリンピアまで直行するバスはなく、トリポリ乗りかえとなります。

トリポリ行きのバスをたずねると、15:15分発とのこと。
よし! 今日は順調のようです。
今日こそは早めに宿に着いて、ゆっくりしたいものです。


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車窓の風景。


1時間ほどで、トリポリに到着。
オリンピア行きのバスを探すと、18:00発といわれました。
1時間以上待ちますが、まあ順調なほうでしょう。

しかしここでガイドブックをあらためて見ていると、トリポリ→オリンピア間はバスで3時間、と書いてあります。
3時間というと、着くのは21時かあ。
今日も宿に着くのは遅くなりそうですが、仕方ありません。

その上、買ったチケットをじっと見ていると、ギリシャのアルファベットが読めない僕にも、オリンピア行きとは書いてないのがわかりました。
ガイドブックを調べてみると、どうやら「ピルゴス行き」と書いてあるようです。

「ピルゴスまでのチケットで、オリンピアで途中下車しろって意味かなあ」
とそのときはあまり深くかんがえませんでした。
ビールを飲んだりして時間をつぶすうちに、バスがやってきました。

バスの太った運転士に、
「オリンピアまで」というと、
「オリンピアには行かないよ、ピルゴスで乗りかえだよ」といわれました。

チケット売り場では何も言ってなかったのに!
さらにオリンピアに着くのが遅れそうですが、このさい仕方ありません。
バスのルートが変わったのでしょうか、それとも遅いバスなので、オリンピアに寄らないのでしょうか。


ピルゴス着は20時過ぎでした。
ここでオリンピア行きのバスについて聞くと、
「21時45分」・・・。

ああ・・・、今日も昨日とおなじか。
いや、昨日よりもっと悪いです。
ペロポネソス半島の交通の不便さについて、覚悟していたつもりでも、まだまだ甘く見ていたかもしれません。

気をとりなおし、ピルゴスで夕食を取ることにします。
しかしバスターミナルの近くには、軽食ていどの店しかありません。
とりあえず入ったカフェで食べたのが、こちら。

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ピタです。
僕はこれをトルコ料理だとばかり思っていたのですが、ギリシャでは「ギリシャ料理」との扱いのようです。
ギリシャもトルコに支配されていた時期があったので、料理もその影響をうけているのかもしれません。

ただ夕食が軽食のピタというのは、ちょっとわびしい気も・・・。
まあ、ビールも飲めたし、おいしかったので、よかったのですが。


21:45、ようやくオリンピア行きのバスが発車します。
22時20分ごろに、オリンピア到着。
つっ、疲れたー。

早くホテルの部屋で休みたかったのですが、今日の宿はまだ確保できていません。
すっかり灯りの消えたオリンピアの街で、ホテルをさがします。

ところが、『地球の歩き方』に載っていた2つのホテルは、営業していませんでした。
今はオフシーズンなので、休館しているのかもしれません。

ようやく灯りのついているホテルを見つけましたが、こちらも入口が閉まっています。
呼び鈴を押すと、すっかり寝る恰好になっているおかみさんが出てきました。
「部屋、あいてますか?」
「あいてますよ」
それが、その名もヘラクレス・ホテルでした。

助かったー。
このときの安堵感は、言葉ではいいあらわせません。
このホテルが開いてなかったら、野宿しなきゃいけないところでした。
旅にハプニングはつきものとはいえ、野宿だけはごめんです。


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案内された部屋は、上品な内装のすてきなものでした。
しかも35ユーロの安さ。
最後の最後に見つけたホテルが、こんな当たりだというのが、行きあたりばったりの旅がやめられない理由ですね。

宿に着くのは遅かったですが、快適にすやすやと眠れました。


明日はいよいよオリンピア遺跡をおとずれます。



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この記事へのコメント

2019年01月26日 01:51
こんばんは。

スパルタ遺跡、いいですね~!
めっちゃ行きたいです。
レオニダス、いいなぁ~。
萌える~!
2019年01月26日 11:07
スパルタも、日本人とっては非常に有名な場所ですからね。
私もガイドブックをじっくりと読みました。あまり保存状態が良くないというのも知りながらも、行きたくなる気持ちよく分かります。
遺跡を見れば自分なりの発見があったり、想像が広がったりしますよね。参考になります。
2019年01月26日 18:44
スパルタ教育で有名な所ですが、
正直言って、遺跡は寂しいですね。
保存状態の差という事もありますが、
ライバル関係だったアテネとは
比べようもありません。やっぱり、
スパルタ教育の軍国主義は、文化的には
貧しい国しか生まないんでしょうか。
家ニスタ
2019年01月28日 01:29
トトパパさん、こんばんは。
レオニダス王は、映画『スリーハンドレッド』ですっかり有名になりましたね。
ぜひいらしてみてください。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2019年01月28日 01:32
ミクミティさん、こんばんは。
たしかに遺跡の保存状況はよくないんですが、あの栄華をほこったスパルタが、と思うと感慨ぶかいものがあります。
僕のような考古学好きにとっては興味深い遺跡ですが、一般の方に勧められるかというと、ちょっと・・・。
でも、実際に現地に行ってみないとわからないことってありますよね。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2019年01月28日 01:35
yasuhikoさん、こんばんは。
必ずしも、スパルタが文化的に劣っていたとはいえないと思います。
残存状況に大きな影響を与えるのがロケーションで、アテネのアクロポリスが堅固な丘の上にあるのに対し、スパルタはほぼ平地ですから、遺構の残りに差が出てしまったのでしょう。
スパルタ崩壊後も、いろいろな勢力がこの地に進出して、遺跡を破壊してしまったようです。
いつもコメントありがとうございます。
2019年01月28日 12:27
こんにちは
景色は素晴らしいし 博物館も
お宝ばかり!ですけど バスは
とっても心細いし ホテルは
ハラハラするし・・・ですねぇ・・・
家ニスタ
2019年01月28日 23:04
おとめさん、こんばんは。
スパルタは本当に景色のいいところです。
博物館にも価値のある収蔵品がそろっていました。
バスの不便さはどうしようもないですね。
ホテルも不安でしたが、最後にいい宿が見つかったので、よしとしましょう。
結果オーライ! が僕のモットーです(笑)。
いつもコメントありがとうございます。
2019年02月01日 01:07
もしかして。。。とは思っていましたが、300の遺跡なんですね
凄いなぁ~

無事に目的地まで着いて、ホテルも見つかって本当に良かったです

家ニスタ
2019年02月02日 01:36
とまるさん、こんばんは。
そうです、まさにスリーハンドレッドの世界なんです!
夜おそくに着き、ほとんどのホテルが閉まっていたときには焦りましたが、ぶじにホテルが見つかりました。
いつもコメントありがとうございます。
2019年02月09日 10:04
スパルタといえばイオニドス
スリーハンドレッドですっかり有名になりましたねえ
ギリシャの英雄になった彼ですが、その後の歴史を見ると性格の違う都市国家連合の哀しさですねえ。。ペロポネソス戦争で勝利したはずのスパルタの遺跡が目立たないというのはちょっと寂しい気がします。
それにしても、無事にホテルにありつけてよかったですねえ^^
家ニスタ
2019年02月09日 18:13
つとつとさん、こんにちは。
スパルタ遺跡の現状は、アテネのアクロポリスなどとくらべると、やはり寂しいものがあります。
現在のミストラ遺跡のあるあたりにスパルタの都が築かれていたら、残り方はちがったと思うのですが。
本当にホテルが開いていてよかったです。
この旅最大のピンチでしたね。
いつもコメントありがとうございます。
高山良策
2019年06月27日 20:45
黒木茉莉花
アテネ
2019年06月27日 20:45
アテネ

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