関西・城と飲みテツの旅(3)-八木城

彦根城をあとにした僕は、彦根駅へと向かう途中、近江ちゃんぽんの看板を目にしました。
滋賀の名物ラーメンってなんだろうな~、とかんがえていた僕は、
「どうもこれが名物らしいぞ」
と思い、ちょうどお昼どきでもあったので、のれんをくぐってみることにしました。

メニューはいくつかあったのですが、いちばん定番らしい、“黄金だし”のちゃんぽんにしました。
ちゃんぽんはすぐに出てきました。


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野菜などの具がたくさんのっているのは、長崎などのちゃんぽんといっしょですが、魚介類などはのっていない、という点が違いでしょうか。

透明なスープは、見ためによらずコクがあり、かといってしつこくない、絶妙な味わいのあっさり系です。
聞けば、けずり節と昆布でとった、“京風だし”とのこと。
なるほど、この上品さは京都にちかい近江ならではなんですねー。

お店の人のいうとおり、ちょっぴり酢をくわえて食べるとおいしさアップ。
いやあ、本当においしいちゃんぽんでした。


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いっしょに生ビールもいただきます。


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店の現在の名前はちゃんぽん亭総本家となっていますが、以前の名前は“麺類をかべ”といったそうです。
(看板にもそう書いてありますね)
さいきんではあちこちに支店があり、東京にも進出しているようですが、この彦根の店が発祥の地だそうです。


ちゃんぽんで腹いっぱいになったところで、ふたたび東海道線に乗り、まずは京都をめざしました。
京都で山陰本線に乗りかえ、八木まで行きます。

八木駅から徒歩20分くらいのところに、丹波八木城があります。
京都から列車に乗っているあいだに雨はふってくるし、八木に着いたころには16時を過ぎていたので、いつもならこの時間帯の山城のぼりはパスするところです。

でも、この城だけはどうしても行っておきたかったんです。
というのは、今回の旅でおとずれる予定の100名城いがいの城が、ここ一か所だけだったからです。
100名城はすべてこれまでに1回は訪問済みなので
(スタンプを押すための再訪)、
この城に行かないと旅行自体の意味が、ほとんどなくなってしまいかねません。

八木城は僕の好きな戦国武将・松永久秀の弟、松永長頼(内藤宗勝)が一時本拠としていたこともあり、どうしても行きたかったのです。
僕が八木駅に着いたころには、ちょうど雨があがっていたので、強行することにしました。


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やがて八木城ののぼり口に到着しました。


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こんな感じの山道をのぼっていきます。

ところが、ここで問題発生。
いったんは降りやんでいた雨が、ふたたび降りはじめてしまったのです。

山道はぬかるみ、山城のぼりには悪条件です。
しかも日没の時間はせまってきます。
しかしもう5合目ぐらいまでのぼっていた僕は、意地で山頂をめざしました。
(本当はこんなこと、しちゃいけません)

のぼりはじめて30分ほど、山頂が見えてきました。


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山頂にある八木城の主郭です。


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こうした山城にはめずらしく、主郭からの視界がひらけています。


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周囲には土塁がめぐらされています。


八木城の築城は建武2(1335)年、足利尊氏によって船井郡をあたえられた内藤顕勝によるものといわれます。
その後内藤氏代々の居城となり、丹波三大城郭として、八上城、黒井城とならび称されました。

天文22(1553)年ごろ、三好氏が丹波に侵入すると落城し、三好氏の臣松永長頼(久秀の弟)にあたえられます。
長頼は内藤氏の猶子となって内藤宗勝と名をかえ、三好氏の丹波計略を一手にまかされますが、永禄8(1565)年の合戦で赤井直政によって討ち取られます。





念願の八木城に来られてうれしかったのですが、天気は悪く日没もせまっているので、早々に下山することにしました。
ただでさえぬかるんだ山道がまっ暗になってしまったら、シャレになりません。
さいわい、僕が下っているうちに雨は小やみになってきました。

ぶじに降りられたからよかったものの、雨のなか夕暮れ間近の山城にのぼるという決断は、少々危険でした。
単独行のこと、もしすべって転んで足をくじきでもしたら、救助を呼ぶのもままならなかったかもしれません。
最悪、山道にまよって遭難する可能性さえありました。
年齢的にも、もっと余裕をもって行動しなければいけないと、反省しました。


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八木城のふもとには、キリシタン大名内藤如安の記念碑もありました。
如安は八木城主内藤宗勝(松永長頼)の息子です。

ふたたび八木駅へもどりました。


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八木駅は昭和の香りただよう駅で、写真の跨線橋など、なかなか雰囲気があります。

福知山駅で乗りかえ、和田山まで行きます。


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和田山駅着は20時すぎ。

駅から徒歩5分の今夜の宿、ビジネスホテルてつやにチェックインし、荷物を置きました。
このホテルがなかなかの不思議空間でした。

まずは玄関で靴をぬぎ、スリッパばきになります。
以前旅館だったものをホテルに改装したとおもわれる、年季のはいった建物にエレベーターはなく、3階まであるいてのぼります。
いびつな形の部屋はひろいといえばひろいのですが、なぜかくたびれたソファが置いてあったりするミステリーゾーン。

平成も終わろうとする今、こんな昭和の香りただようビジネスホテルに泊まる機会はめったにありません。
ぜんぜんバリアフリーじゃないので、利用する人によってはつらいかと思いますが、僕は得がたい体験ができて楽しかったです。


夜おそく彦根についた昨日は、ホテルから出なかったのですが、今日は和田山の夜の町にくりだしてみることにしました。
ホテルのフロントでもらった、近所の飲食店マップをたよりにいったのですが、この町にとってはもう遅い時間帯なのか、どの店も閉まっていました。
そんな中、開いていたのが居酒屋、ぐうです。

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まずは生ビールで、1日の疲れをいやします。


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揚げ出し豆腐。
揚げたてで外はぱりぱり、中はふんわりでおいしい!


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日本酒に移行。


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シメの鮭茶漬け。
こちらも大きめに切られた鮭がごろごろとはいっていて、絶品でした。

ワイルドな感じの店主(息子?)と、昔ながらのかっぽう着をつけた上品なおかみさん(母)のコンビの生みだすツマミはどれもおいしく、旅の疲れをいやしてくれました。
たまたま入った店がこんな当たりであることが、旅の醍醐味ですね。


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居酒屋“ぐう”です。

今日は八木城登山の疲れもあり、宿に帰ってすぐに寝ました。

明日は竹田城と篠山城をめざします。




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この記事へのコメント

2019年03月24日 00:36
こんばんは。

近江ちゃんぽん、関西ではそれなりに有名ですね。
私も行ったことありますよ。
八木城ですか。
松永久秀お好きなんですね。
壇上ですね。
八木城は弟の城なんですか。
家ニスタ
2019年03月24日 22:55
トトパパさん、こんばんは。
近江ちゃんぽんおいしかったです。
松永久秀好きなんです。
弟の長頼は八木城の城主をしていました。
いつもコメントありがとうございます。

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