『グリーンブック』を見てきました

上映中の映画、『グリーンブック』を見るため、地元ちかくの映画館、イオンシネマ守谷へ行ってまいりました。

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アカデミーで作品賞と脚本賞、黒人ピアニスト役のマハーシャラ・アリが助演男優賞を受賞したこの作品。
先日の『ROMA』と同様、オスカー受賞を機に僕の近所でも上映することになったので、行ってきたわけです。

基本的に評価の高いこの作品ですが、本国アメリカでは一部批判的な意見もあるようです。
いわく「笑いのオブラートにつつんでしまうと、差別の実態が見えにくくなる」
といったものです。

僕個人の結論を先に書いてしまいますと、ピーター・ファレリー監督のこうした手法は“アリ”だと思います。
差別でいちばんこわいのは、「なかったこと」にされてしまうことです。

「差別反対」と大上段にかまえ、小むずかしい講釈を垂れたところで、一般の観客は見にきません。
「笑い」のような一般受けする要素を入れ、まずは見にきてもらって、問題の存在を知ってもらうことが重要だと思うからです。

日本では、多くの場合差別はなかったことにされてしまいます。
たとえば沖縄に米軍基地が集中しているのは、沖縄県民にたいする差別だと思いますが、多くの本土の人間
(僕も含まれるかもしれません)
は問題に気づかないふりをします。

外国人労働者の問題にしてもそうで、ほんらいは「移民」として正面から向き合わなければいけないのに、「技能実習」とか「特定技能」とかあいまいな言葉・制度をつくって裏口から入れ、
「移民政策はとらない」
といいはって、3年や5年して仕事をおぼえてきたころに追い返す始末です。

こうした彼らの不安定な立場が差別を助長し、受け入れ企業による賃金未払いや暴力などの非人間的な対応につながっていないでしょうか。

差別とは多くの場合無知によっておこるものです。
僕は大学院時代の同級生に留学生が多かったので、中国人にも韓国人にも友達がいますが、みんないいヤツばかりです。
(もちろん人によりますが)

あまり海外旅行もしたことがなくて、
(行ったとしても日本人ばかりの団体ツアーで)
旅先で親切にされた経験がなく、
「あれっ、韓国人も中国人もいがいといい人たちじゃん」
といった経験をしたことがない人が、差別的発言をすることが多い気がします。
ようは何も知らないのです。

僕の友人にも○粋主義的な発言
(ときにはヘイトスピーチまがいの)
をくりかえす人がいますが、その人もほとんど海外へは行ったことがありません。

この映画の主人公トニー(ヴィゴ・モーテンセン)もまた、黒人にたいして漠然とした差別意識をもっていましたが、黒人天才ピアニスト、ドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)とともに行動をするうちに彼の人柄にふれ、しだいに差別意識をなくしていきます。
“知る”ことによって差別をとりはらうことができるのだということを、よくあらわしていると思います。

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  • 「グリーンブック」

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