『三国志』展へ行ってきました

開催中の『三国志』展を見るため、上野の東京国立博物館へ行ってきました。

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『三国志演義』に代表される、虚実ないまぜのエピソードにいろどられ、超人的な英雄譚で知られる三国志の時代。
今回の催しはそうした三国志のイメージとは一線を画し、考古学的発見にもとづいたリアル三国志をさぐっていこうというこころみです。
こうした特別展にはめずらしく、すべて写真撮影可能なのもうれしいところ。

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こちらは三国時代のものではありませんが、明代の関羽像
がっちがちに理想化された像ですね。


0104三国志展.jpg
かつてNHKの人形劇につかわれた、川本喜八郎さん製作の人形も展示されています。
写真は曹操。
ちょっと”リアル三国志”からは遠い展示のご紹介が多くなっちゃいましたね。


0113三国志展.jpgこちらは呉の貨客船。
呉のあった中国南部は穀倉地帯で、水運にもめぐまれ、経済的にゆたかな土地であったようです。


0121三国志展.jpg甘粛省の墓から出土した儀仗俑。
馬や馬車の再現がリアルです。
董卓に関係ある人物の墓か?とも考えられているそうです。


0134三国志展.jpg
河南省焦作市出土の五層穀倉楼。
魏の文帝曹丕は後漢最後の皇帝献帝に帝位をゆずらせたあと、この地を献帝にあてがったそうです。
ゆたかな穀倉地帯を得た失意の元皇帝は、経済的には不自由ない暮らしを送ったようです。


0138三国志展.jpgおなじ地方出土の三連穀倉楼。
サイロ状の円筒形の穀倉に穀物をためていたようです。


0140三国志展.jpg赤壁の戦いで諸葛亮が曹操軍からうばったとされる、十万本の矢をイメージした展示。
すっごい迫力!
こうした"見せる展示”って重要ですね。


0156三国志展.jpg定軍山の戦いでつかわれたという撤菱。
"まきびし”というと日本では忍者が使うもの、というイメージが強いですが、中国では隘路などに大量にまき、敵の行軍をさまたげる、という使い方がされたようです。


0159三国志展.jpg
"演義”における主役級、諸葛亮
ふたたび川本喜三郎さん製作の人形。


0183三国志展.jpg蜀地方出土の舞踏俑。


0190三国志展.jpgこちらは呉の奏楽俑。


0205三国志展.jpgさいきん曹操の墓であることがほぼ確認され、話題をよんだ曹操高陵の出土品から、
曹操は「墓を簡素にするように」と言い残して死んだそうですが、じっさいに墓から出てきた遺物は、あれだけの権力者にしては質素なものばかりだったそうです。
"演義”では曹操は悪者のようにえがかれますが、じっさいにはちがっていたのでしょうね。


0211三国志展.jpg淮南市出土の金製獣文帯金具(鮮卑頭)。
魏の文帝・曹丕も欲しがったのだそうですが、みごとなものですね。


0216三国志展.jpg呉の墓から見つかった、虎形棺座。
棺を置くための台座で、みごとなものであることから孫氏と近い高位の貴族の墓と考えられているそう。


0219三国志展.jpgこちらは蜀の墓から見つかった、揺銭樹台座。



”リアル三国志”といいつつ人形劇の人形や、横山光輝さんのマンガの原画なども展示されていますが・・・。
これまでスポットの当てられることのすくなかった、三国時代の考古的遺物が一堂に会する貴重な機会。
三国志ファンの方、中国の歴史に興味のある方は、ぜひ足をお運びになってはいかがでしょうか。


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この記事へのコメント

2019年07月29日 00:38
こんばんは。

国立博物館、三国志やってるんですか!
金曜日、東京で昼過ぎに仕事が終わって、どこかに行こうか悩んだんですよね。
行ったら良かった〜。
しまった〜。
おとめ
2019年07月29日 12:21
こんにちは♪
三国志は 人気がありますよね!
私は 読んだこともないんですが
学生時代の友人の卒論も三国志でした!
2019年07月29日 19:06
三国志好きです。
リアル三国志ですね。
行ってみたいですね。
写真撮影も嬉しいですね。
家ニスタ
2019年07月30日 00:07
トトパパさん、こんばんは。
はい、三国志やっています。
残念でしたね、でもまだしばらくはやっていますので、また東京出張がありましたらぜひどうぞ。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2019年07月30日 00:12
おとめさん、こんばんは。
三国志人気ありますね。
読んだことないんですか。
マンガもありますし、吉川英治さんの読みやすい版もありますので、ぜひ読んでみてください。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2019年07月30日 00:18
torさん、こんばんは。
三国志お好きなんですね。
リアル三国志・・・といいつつ、人形劇の人形や、マンガの原画なども置いてあります。
最近は撮影可能な展覧会も増えてきました。
いつもコメントありがとうございます。
2019年09月15日 14:55
中国史の中では、三国志演義のおかげで、日本では一番馴染みのある世界ですねえ^^歴史書の方は魏志に比重が高くて、蜀や呉は地方政権扱いですが、、 それでも個人名で中国人の名としてこれだけ多くが認識されているのは、ある意味凄い世界カモ
と云いつつ、中学だったか高校だったかに三国志の和訳を呼んで、横山光輝のコミック全巻、他にもいくつか持っている僕も好きですねえ。。コミックでお薦めは曹操が主人公の「蒼天航路」(李学仁作・王欣太画)がお薦めです。喜三郎さんのNHKの人形劇は飛び飛びで見たので、劉備と孔明しか記憶がないんですが、、人形は見事な作りでしたねえ。。

えっ@@ 西高穴って、いつの間に曹操の墓所の確定が出てたんですか、知らなかった。。発見時に夏侯惇とか程昱・曹仁だとかいろいろ言われてたような。。確定したなら、同じ場所にこの三人の墓所も出るのが期待できますねえ^^


家ニスタ
2019年09月17日 22:05
つとつとさん、こんばんは。
『蒼天航路』は読もう読もうと思っていて、ずっと後回しになっています。
マンガって巻数が多すぎて、なかなか手を出しづらいのが多いんですよね・・・。
『キングダム』も同じ理由で手つかずになってます。
僕も曹操ファンですので、展覧会の帰りに三国志の登場人物の誰が当たるかわからないフィギュアをおみやげに買って、一発で曹操を引き当てたときには、ガッツポーズしました(笑)。
僕もどういう経緯でそうなったのか、よくわからないんですが、展覧会の中では、曹操高陵は曹操の墓でほぼまちがいない、というような書き方でした。
いつもコメントありがとうございます。