『コート―ルド美術館展』へ行ってきました

開催中のコート―ルド美術館展を見るため、上野の東京都美術館へ行ってきました。

コート―ルド美術館展.jpg
つねづね、印象派は飽きた、飽きたと口ぐせのように言ってきた僕。
そういいつつ、なんだかせっせと印象派展に行ってるように見えますが(笑)。

まあしょうがないんです。
日本では印象派の展覧会の頻度がものすごくたかいですし、僕の好きなダリやデ・キリコ、マグリットの展覧会はなかなかやってくれないですし。
(いわんやイブ・タンギーをや)
いち美術ファンとしては、同時期にめぼしい展覧会でもなければ、
「まあ印象派でも見てこようかい」
という気にもなるもの。

今回はとくに、ゴーギャンやゴッホのすばらしい作品も来ているようなので、行ってくることにしました。
(印象派の主流(ルノワールやモネ)には飽きても、ポスト印象派には飽きてない)


サミュエル・コート―ルドはイギリスの実業家。
卓越した審美眼をもち、自分のためにフランス近代絵画のぼう大なコレクションをつくりあげますが、ロンドン大学に美術研究所が創設されることを聞き、ふとっぱらにも自分のコレクションを寄贈したんだそうです。
コート―ルド美術研究所と名づけられたその研究所が、コート―ルド美術館の前身となります。

会場にはコート―ルド氏の書いたポエム的なものも展示されていましたが、装飾が多く自分に酔った感じの詩で、ちょっとナルシスティックな人物だったのかなあ、という印象を受けました。
しかしこれだけのコレクションをつくりあげたのですから、たんなるお金もちではなく、すぐれた美術センスをもっていたことはまちがいないですが。


それでは、いつものようにおみやげのポストカードをスキャンしたものを載せていきましょう。

セザンヌ『カード遊びをする人々.jpgセザンヌ『カード遊びをする人々』。
サント=ビクトワール山など、風景画が有名なセザンヌですが、こうした市井の人々の生活をえがいた作品もありました。


ルノワール『桟敷席』.jpg
ルノワール『桟敷席』。
印象派(とくにルノワール、モネ)は飽きた僕ですが、これは傑作とみとめずばなりますまい。


ゴッホ『花咲く桃の木々』.jpgゴッホ『花咲く桃の木々』。
こっ、これは傑作です。
うつくしい風景のなかに、若干の狂気をはらんだ、じつにゴッホらしい絵。


ゴーギャン『デ・レリオア』.jpgゴーギャン『デ・レリオア』。
すばらしいですね。
今回来ているゴーギャンの作品のなかでは、『ネヴァーモア』が目玉あつかいですが、僕の好みはこっちの『デ・レリオア』のほうかなあ。
でも今回のゴーギャンの作品はどれもいいです。


ゴーギャン『干し草』.jpg
ゴーギャン『干し草』。



印象派には飽きたといいつつ、この展覧会は誰でも知るような逸品が多く、またゴーギャンやゴッホのすばらしい作品も来ていて、けっこう楽しめました。


さて、僕は2017年に六本木の2美術館でおこなわれた『サンシャワー~東南アジアの現代美術展』のときに、マイナーな企画ながら意外と盛況だったのを見て、
「日本人の美術熱も捨てたもんじゃない」
とちょっと上から目線ながら書かせていただきました。

ほかにもその年には、Bunkamuraでおこなわれた『ベルギー奇想の系譜展』や『オットー・ネーベル展』など、攻めた企画が多かったと思います。
ところが、今年は状況が逆もどりしてしまったようです。
印象派展など、確実な集客が見込める守りの企画ばかりになってしまいました。

たしかに美術館も商売です。
今回の印象派展のような確実に集客が計算でき、収益もあがる企画ばかりになってしまうのは、ある程度やむをえない面もあります。
ですがそれだけではいけないと思うのです。
あまり「収益、収益」といって似たような企画ばかりになることは、文化の後退につながります。
今後は各美術館にもっと攻めた企画を期待したいと思います。



さいごに、夜の東京都美術館点描。

0012東京都美術館.jpg


0017東京都美術館.jpg


0006東京都美術館.jpg



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この記事へのコメント

2019年10月26日 13:51
こんにちは。

10月に入り秋らしい気候になりました。芸術の秋ですね。東京都美術館でゴッホやゴーギャンの絵画を鑑賞された様ですね。印象派の作品は素朴でどれも素晴らしいです。
2019年10月27日 00:14
こんばんは。

コート―ルド美術館展、いいですね。
行きたいです。
大阪に来ないかなぁ。
家ニスタ
2019年10月28日 22:55
華の熟年さん、こんばんは。
そうですね、芸術の秋ですね。
気候的には、まだあまり秋という感じはしませんが。
個人的には、印象派は少々食傷気味なんですけれど。
ポスト印象派はすばらしいです。
コメントありがとうございます。
家ニスタ
2019年10月28日 22:58
トトパパさん、こんばんは。
コート―ルド美術館展、来年の春に神戸に行くみたいですね。
もしお時間があったら、ぜひどうぞ。
いつもコメントありがとうございます。
2019年11月02日 21:14
コート―ルド美術館展に行かれましたか、いいですね。
もう30年以上も前、ロンドンでコートールド美術館に行き、感動したことを覚えています。そんなに大きくはないのですが、質の高い作品が揃っていました。
その後、2回ほど訪れて、思い出のある美術館です。
そんなことを思い起こさせて頂きました。
日本に来ているのは知っているのですが、土日も忙しいこの頃です。
家ニスタ
2019年11月02日 22:40
ミクミティさん、こんばんは。
ロンドンのコート―ルド美術館へ行かれたことがあるのですね。
しかも3回ですか!
個人的にルノワールやモネには少々食傷気味なんですけれど、今回はゴーギャンやゴッホのすばらしい作品も来ていたので、楽しめました。
ミクミティさんもぜひ時間をお作りになって、いらしてみてください。
いつもコメントありがとうございます。