『バスキア展』へ行ってきました

先日、あいかわらず「印象派はもう飽きた」と文句をたれながらコート―ルド展を見て(笑)、「各美術館にはもっと攻めた企画を期待したい」などとナマイキなことを書いてしまいましたが、「じゃあ行かなきゃいいじゃないか」と思われた方もいるかもしれません。
まあ、ポスト印象派は好きだから行くんですけどね・・・。

しかし保守的な東京都美術館などで保守的な企画しかしないのは当たり前のことで、もし「ヘンな企画」をもとめるのなら、ホームグラウンドの上野を離れてアウェーにおもむくしかないと思いなおしました。
僕にとってアウェーとは六本木です。

たまたま目にした六本木の森アーツセンターギャラリーのポスターに、
バスキアという人の絵が載っていました。
「おおっ、これはヘンだ!」
と一瞬で惹かれました。

僕はジャン=ミシェル・バスキアという画家のことはまったく知らなかったのですが、一部感度の高い(笑)人のあいだでは有名だそうです。
僕は感度は鈍いですが、ヘンな絵は大好きです。
会期終了もちかいというので、さっそく行ってくることにしました。


0053六本木.jpg
六本木ヒルズです。
ハイソ(笑)で先進的なこの街の雰囲気が僕は苦手で、めったに来ることはないのですが・・・。


入口でチケットを買い、エレベーターで52階(!)までのぼります。
チケットが2100円と高いのですが、エレベーター代込みなのでしょうか。

会場は思いのほかにぎわっていました。
ファッションに関心がありそうな若者の姿もちらほらと見受けられましたので、一部で彼の絵はファッションの一部として捉えられるようなこともあるのかもしれません。
作品の一部は撮影可能になっています。


0062バスキア展.jpg
本展の目玉ともいえる『無題』。
見よ、このインパクト!

一見、無造作に描きなぐっているように見える絵ですが、よく見ると色の配置が緻密であることがわかります。


0065バスキア展.jpg
『自画像』。
自画像といっても、自分の顔は左側に小さく、シルエットで描かれているだけですが・・・。


0067バスキア展.jpg『オニオン・ガム』。


0068バスキア展.jpgまあこのテの絵について説明するのは野暮だと思うので、とりあえず写真をならべていきます。


ジャン=ミシェル・バスキアは1960年、プエルトリコ系の母親とハイチ系の父親の間に、ニューヨーク・ブルックリンに生まれます。
フランス語系の名前は彼の父に由来するものですね。
黒人アーティスト、と呼ばれることをきらったそうですが、彼の複雑な出自を考えるとそれも納得がいきます。
まあアートに人種は関係ないですからね。

彼の作品には、たくさんの文字の書きこみが見られますが、英語のほかにスペイン語やフランス語など、出自に関係する言語がもちいられていて、無国籍さを漂わせています。
1983年にはひょんなことからアンディ・ウォーホルと知り合い、
(路上で自作の絵ハガキを売っていたバスキアにウォーホルが声をかけたのだとか)
作品の共作までするようになります。

しかし1987年のウォーホルの死去と前後して、徐々に精神的な安定を失っていきます。
その翌年の1988年、バスキアはヘロインの過剰摂取で、わずか27歳で亡くなってしまいます。

2017年には、ZOZOの前澤氏が123億円(!)でバスキアの絵
(前出の『無題(Untitled)』です)
を落札したことで、話題になっていたそうです。
僕はこのニュースにまったく気づいてなかったのですが、やっぱり感度が低い(笑)ですね。

でもバスキアのことをまったく知らなかったおかげで、今回新鮮な気持ちで見ることができ、ヘンな絵をたくさん見てエキサイティングな経験ができました。
これからも、刺激的な展覧会を積極的に探していきたいと思います。




0057バスキア展.jpg
柱にもバスキア展のポスターが貼ってありますね。

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この記事へのコメント

2019年11月12日 11:40
こんにちは。

バスキア展ですか。
いいですね。
私、絵だけは知ってます。
123億円ですか。。。
すごいですね。
2019年11月12日 12:47
こんにちは
バスキア展の宣伝 テレビで盛んにしてるので
知ってましたぁ!(笑)

プエルトリコとハイチのご両親で
ブルックリン生まれ
典型的な貧困層から 昇られたのですね
そして 若くして亡くなる
それも精神に異常を来して…
典型的ですね…
また だからこそ これだけ迫力のある
絵が描けたのでしょうね…
家ニスタ
2019年11月12日 23:19
トトパパさん、こんばんは。
トトパパさんはバスキアの絵のことをご存知でしたか。
123億円はバスキアの落札額としては最高額だそうです。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2019年11月12日 23:24
おとめさん、こんばんは。
テレビで盛んに宣伝してましたか。
まあ、典型的といえば典型的ですが、その道のりには各人それぞれ紆余曲折があり、決してひと通りではないと思いますよ。
もしそのときに亡くならなければ、どんな絵を描いてたのかと勿体なくも思いますが、たしかに若くして亡くなったから伝説になった部分はありますよね・・・。
いつもコメントありがとうございます。