茨城のマイナーな城めぐり(1)~小栗城

外出自粛令下ではありましたが、先月の下旬、極力感染のリスクを避けた形での外出を、と思い、イバラキ県内の城(跡)めぐりに行ってきました。
家から自家用車で出かけ、あまり知られていない城跡をめぐり、昼食もコンビニで弁当を買って車内で食べるようにすれば、人との接触はほとんど避けられると思ったのです。

じっさい、おとずれた城には僕以外に人はいませんでした。
えらんだ目的地は、筑西市にある小栗城跡です。
城めぐりにしてはやや遅いですが、11時すぎに家を出ました。


僕の家から筑西市へ行くには、国道294号という道をずっと走っていくのですが、その途中にどうしても目にとびこんでくる巨大な建造物があります。

0003豊田城.jpg
豊田城模擬天守です。
豊田城という城跡はじっさいにあるようですが、平将門のころ(!)の館跡で、とうぜんながらこんな五層七階の壮麗な天守が建っていようはずもありません。

そのうえ、館跡のある場所はこの建物から数キロはなれているそうで、こうなるともはや「模擬天守」とすら呼べなくなってきますね。
ま、中身は資料館になっていますので、もとの館跡とはまったく関係のない建物、と理解すればいいのかもしれません。
まさにバブル期の産物ですね。


豊田城を過ぎたあたりでコンビニに寄り、おにぎりを買って車内で昼食としました。
おにぎりを包んだフイルムを除菌ウェットティッシュで拭くという念の入れよう。
やがて、本日の目的地である小栗城跡の入口が見えてきました。
(あくまで豊田城模擬天守は目的地ではありません)


0007小栗城入口.jpg
小栗城の入口です。


0004八重桜.jpg
入口ふきんには八重桜(?)が咲いていました。


0012小栗城.jpg
堀底道城の登山道をのぼっていきます。


0014小栗城.jpg
本丸入口の石碑。
右側に見えるスチールケースには、以前パンフレットが入っていたようですが、今はなくなっていました。


0016小栗城.jpg
さらに趣きのある階段をのぼっていきます。
(じっさいには、写真で受ける印象ほどはけわしくありません)


0019小栗城.jpg
比較的高低差のある切岸が見えてきます。


0028小栗城.jpg
本丸の周囲には土塁がのこっているていどです。

小栗城は「小栗判官」伝説の舞台として知られています。
築城は平安時代末期。
常陸大掾(だいじょう)氏の一族によってきずかれ、以後城主は小栗氏を名のるようになります。

「小栗判官」伝説では・・・。
応永23(1416)年の上杉禅秀の乱に参加した小栗氏は足利持氏の軍勢にやぶれ、当主の満重とその子である助重(小栗判官)は、一族の住む三河をめざし落ちのびようとします。
相模まで来た助重は、権現堂にいたときに盗賊に毒を盛られますが、照手姫という絶世の美女の機転で救われます。

伝説そのものは史実ではないかもしれませんが、幕末の著名な幕臣、小栗上野介忠順も、先祖は常陸から三河へ来たとしているようなので、なんらかの史実を反映しているようです。
常陸から落ちのびた一族が、小栗忠順の家系につながっているとしたら、なんだかロマンがありますね。


0049内外大神宮.jpg
城のふもとには内外大神宮(ないげだいじんぐう)がたっています。
伊勢神宮の末社ではあるようなんですが、それにしてもこのちいさな神社に「大神宮」って・・・。


0051内外大神宮.jpg
建物もそれほど立派なものではありません。





0066筑波山.jpg
遠くに筑波山がくっきりと見えています。

今回は、あまり知られている城ではありませんが、由緒のある城跡を見ることができ、それなりに楽しめました。
まだしばらくは遠出は出来なそうなので、こうした小さな旅を続けていこうと思っています。

改訂版 図説 茨城の城郭 [ 茨城城郭研究会 ] - 楽天ブックス
改訂版 図説 茨城の城郭 [ 茨城城郭研究会 ] - 楽天ブックス

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 40

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた 驚いた
面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

2020年05月24日 01:01
こんばんは

たまに訳のわからない模擬天守がありますよね。
めっちゃ目立つのに、城の本には載ってないの。
小栗城ですか。
これまたいい感じのところですね。
2020年05月24日 13:43
平将門の頃の城館を、こんな風に
造ってしまいましたか。今はどうか
知りませんが、少し前まで、日本と言えば
芸者と忍者の国、侍が現存すると思われて
いたくらいのひどい時代錯誤ですね。
比べると、小栗城は雰囲気のある城跡だと思いました。
2020年05月24日 14:53
こんにちは
豊田城 立派だなぁと思ったら 模擬というか
模造ですね…(笑)

小栗城は 山城という感じなのでしょうか?
神社もあるなんて 小さな御城なのに 由緒
正しいお城って感じですね
2020年05月24日 17:18
近場の城跡巡りも良いですね。
いつでも行けると思っていて
なかなか行かないですよね。

私も近場の神社まで散歩したら
その神社を勧進したのが
これまた近くの城跡の城主だったという発見がありました。
あやしい天守は商業施設などでもありますね。
九州自動車道を福岡へ向かう途中にある
天守閣らしき建物が気になっています。
2020年05月24日 18:42
豊田城の模擬天守、あるんですね、こういうのが。
上手く地域で活用してくれていればいいのですが。維持費もかかるのでは、と心配してしまいます。
小栗城は、なかなか整備されて散策しやすい城跡なのではないでしょうか。
きれいな花が咲いていると嬉しいですよね。
家ニスタ
2020年05月26日 10:16
トトパパさん、おはようございます。
そうなんです、この豊田城模擬天守などは、根拠のない天守の最たるものです。
おそらく県内最大の模擬天守なんですけれどね・・・。
たいして観光振興にも役立っていないようなので、なんのために建てたんだ、という気がしますね。
小栗城はいい感じの城跡でした。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2020年05月26日 10:22
yasuhikoさん、おはようございます。
はい、平将門のころの館跡が、こんな巨大近世城郭になってしまいました。
時代錯誤もいいところですね。
これが建てられたころは、城といえば近世天守、という発想がまだ根強く残ってたんでしょうね。
たいして観光振興にも役立っていないようです。
小栗城は雰囲気のある城跡でした。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2020年05月26日 10:33
おとめさん、おはようございます。
豊田城天守は模擬というより偽造にちかいですね(笑)。
小栗城は山城ですが、それほど高い山の上にあるわけではありません。
(丘ていどです)
神社は城跡そのものに建っているわけではありませんが、由緒ただしいもののようです。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2020年05月26日 10:37
torさん、おはようございます。
はい、せっかくの機会なので、しばらくは近場の城跡をめぐることにしました。
このあやしい天守は資料館にはなっているのですが、外観のインパクトが強すぎますよね。
福岡への途中にある天守閣らしき建物・・・。
なんだろう?
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2020年05月26日 10:40
ミクミティさん、おはようございます。
模擬天守にしてもあまりにも根拠がないですし、維持費も莫大にかかると思います。
そのわりには、観光客の人気を集めているわけでもないようです。
(あまりにもリアリティがないので、当然ですが・・・)
小栗城はきれいに整備されていて、歩きやすかったです。
今年はきれいに花の咲いている城跡に当たることが多いですね。
いつもコメントありがとうございます。
2020年07月24日 18:43
(笑) 模擬天守というより、もうここまで行くとモニュメントですねえ@@

マイナーと云いながら、どちらも有名なお城に神社じゃないですか。
たしかに小栗判官伝説は色々混じった伝承かもしれませんが、浄瑠璃などでは人気演目ですから、その所縁の地として知られていますねえ。

内外大神宮は神社ファンの間では隠れた人気と知られた神社がなんですよ^^拝殿は昭和末の新しいものですが。。実はその裏が重要物件^^
名称は家ニスタさんの言われるように伊勢神宮所縁の荘園(御厨)で二つの本殿の内宮と外宮から来ているようですが。。
両殿共に江戸初期の地元大工の作製なんですが、神明造の本殿を並立させるという形式では国内最古の正式な造りなんです。全国各地にに神明造本殿並立の大きな社はあるんですが、小振りだけど造りも基本に忠実で後発のお手本にされています。
ついでに伊勢神宮に納める穀物・反物(神饌)を奉納した神饌殿は室町期のものだそうですよ^^
もう20年以上前になりますが、守谷での長期研修の休日に僕が茨城で実物を見た数少ない神社のひとつです^^東日本の地震で被害があったと聞いていましたが。。
2020年07月24日 18:44
↑↑↑ ごめんなさい 名無しの権兵衛になってました。
家ニスタ
2020年07月24日 22:50
つとつとさん、こんばんは。
はい、もはや完全なモニュメントで、模擬天守とすら呼べません。
小栗判官伝説はたしかに浄瑠璃等で有名かもしれませんが、じっさいに城跡には僕ひとりしかいませんでした(笑)。
内外大神宮、有名だったんですね!
拝殿の後ろの内宮・外宮は僕もみたんですが、あまり写真映えしなかったので記事には載せませんでした。
そんなに由緒ある建物だったら、もっとじっくり見ておけばよかったです。
幸い、東日本大震災の痕跡はあまり感じられませんでした。
いつもコメントありがとうございます。