ふたたび「みんなの九州きっぷ」の旅(4)-高山城~帰宅

志布志をあとにし、こんどは肝付氏の本拠、高山城(こうやまじょう)へ向かいます。
大隅半島も、だいぶ南端にちかづいてきました。

高山城の駐車場に着くと、となりが示現流の道場だったようで、
「キエ~~!」
とれいの奇妙な気勢をあげながら、屋外で剣道をしている人たちがいました。

よく見ると、「示現流発祥の地」という看板もたっていました。
このあたりだったんですね。


0212高山城.jpg
高山城入口。
写真で受ける印象よりよく整備され、あるきやすかったです。


0218高山城.jpg
中腹には大来目神社があります。


0224高山城.jpg
ちいさな祠です。


0233高山城.jpg
大手門跡ふきんの大規模な土塁です。


0237高山城.jpg
ここもシラス台地に切りこんでつくられた、群郭式城郭。


0246高山城.jpg
本丸へと至る虎口。


0247高山城.jpg
本丸です。
写真では整備されていないように見えるかもしれませんが、ちゃんと下草は刈られていて、見学しやすいです。


高山城の築城時期についてはよくわかっていませんが、一説では伴氏系の肝付兼俊が平安時代にきずいたともいわれています。
その後高山城は肝付氏代々の居城となります。

永正3(1506)年には島津忠昌の攻撃を肝付兼久が撃退するなど、島津氏の攻撃を2度しりぞけ、堅城の名をほしいままにします。
しかし天正元(1573)年にはついに島津氏に降伏。
肝付氏は阿多にうつされ、高山城は廃城になります。


僕は群郭式の山城は曲輪間の連携がとれておらず、防御に難があるのかと思っていましたが、島津氏の攻撃を2度撃退するなど、意外にも要害堅固であったようです。
ただむやみにたくさんの曲輪を築いただけの、「原始的な城」との認識は、あらためないといけないかもしれません。





今日は僕の関心のある群郭式城郭を3つも見ることができました。
群郭式は北東北と南九州におもに分布していますが、これまで僕が見てきた群郭式の城としては、
〈青森県〉
浪岡城
〈秋田県〉
脇本城、檜山城

〈宮崎県〉
都於郡城、都之城
〈鹿児島県〉
清色城、出水城、知覧城、恒吉城、志布志城、高山城
といったところがあげられます。

なんだか「群郭ハカセ」みたいになってきましたね(笑)。
それにしても、北東北とくらべても、鹿児島のこのあたりの群郭式の密集度はすごいですね。
城マニアもあるけば群郭式にあたる。

もっとも、東北ではレンタカーを借りてくまなく回ることはしていないので、本当はもっとあるかもしれません。
まだまだ群郭式探求の旅はつづきます。


0275高山城周囲の景色.jpg
高山城周辺の景色。
じつにのどかですね。


高山城をあとにし、都城へもどって、レンタカーを返しました。

0285都城駅.jpg
都城駅では、つぎの特急まで1時間ほどあいていたので、普通列車で鹿児島中央まで行くことにしました。
この列車が、けっこう衝撃的な車両でした。

がくんがくんとはげしく縦揺れし、体がゆさぶられます。
大げさではなく、僕は以前乗ったミャンマーの鉄道をおもいだしました。

ミャンマーで聞いた話では、レールや枕木の更新をしていないので、はげしくゆれるのだということでした。
もしここもそうだとすると・・・うーん、JR九州さんの財務状況、かなりヤバいかもしれません。
来るときに乗った特急きりしまの乗りごこちが悪かったのも、車両のせいというよりはレールのせいだったかもしれません。

まあ、これも一種の旅情で、乗っているほうとしては楽しくもあるんですけどね。

鹿児島中央駅に着くと、もう駅弁売り場はしまっていたので、仕方なくコンビニ弁当を新幹線の車内で食べました。
熊本着はけっこう遅くなりました。





〈4日目〉

旅行最終日。
この日は飛行機の時間まで余裕があったので、最後にしつこくプチ飲みテツの旅をすることにしました。

熊本市内から阿蘇くまもと空港へ行くには、エアポートバスに乗るほかに、鉄道で肥後大津駅まで出て、そこから無料の送迎バスに乗る方法があります。
肥後大津まで、小鉄道旅行をすることにしました。


0298肥後大津駅.jpg
肥後大津駅に到着。


0305黒豚横丁.jpg
熊本駅で買ってあった駅弁をあけます。
弁当は鹿児島の黒豚横丁です。
ささやかながら飲みテツ気分を味わいました。


肥後大津駅から無料の送迎バスに乗り、熊本空港へ行きます。

0316熊本空港.jpg
今回は帰りもJALです。


0328機上からの景色.jpg
テイクオフ!
熊本市街が遠ざかっていきます。


0335機上からの景色.jpg
機上で夕暮れをむかえます。


0339機上からの景色.jpg
大阪上空。

羽田に着くころには、すっかり夜になっていました。



今回の旅は、前回物足りなかった点をおぎなうために、急きょ企画したものでしたが、予定どおりに志布志城などのリベンジを果たすことができ、新幹線、在来線の特急にも乗れて、飲みテツを満喫しました。
あとしばらくは九州に来なくてもいい・・・といいたいところですが、
「みんなの九州きっぷ」が12月まで延長され・・・うーん、ひょっとしたら第3弾もありかもです。

まあ、優先順位としては北陸・福井のリベンジのほうが先ですので、12月上旬くらいにまだコロナの第3波が来てなければ、青春18きっぷでそちらに行くと思います。
すべては、これからの感染拡大の状況しだいですね。


またどこかへ旅行に行ったら、ご報告します。
それでは!


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この記事へのコメント

2020年11月02日 19:38
お疲れさまでした。
「みんなの九州きっぷ」お役に立ちましたね。
楽しまれたようで良かったです。
年内に3弾ありそうですか?
JR九州さんは地震に水害にと
大きな被害を受けているので
ローカル線には
あまりお金がかけられないのかもしれませんね。
でも熊本駅ビルや長崎駅などお金かけているようですが。
空港へは豊肥線から分岐して鉄道が延びるようですよ。

家ニスタ
2020年11月02日 23:55
torさん、こんばんは。
「みんなの九州きっぷ」、便利な切符をご紹介いただき、ありがとうございました。
かなり有効に使わせていただきました。
第3弾は、ひょっとしたらあるかも、といった感じです。
なるほど、JR九州さんも厳しいですね。
鹿児島ー都城あたりは、利用客数からいっても、なかなかお金をかけづらいところかもしれませんね。
熊本駅前にはでっかい駅ビルをたててますね(笑)。
えっ、豊肥線から空港まで鉄道が伸びるのですか!
それは便利になりますね。
いつもコメントありがとうございます。
2020年11月03日 01:11
こんばんは♪
高山城 コウヤマと読むんですね
入り口付近は 暗くてじめっとした感じがして
なんか不安な感じがしますけど あがってみると
すっきりとしていて明るい感じがしますね

九州第3弾がありそうなんですね!
寒くなってくると東北あたりも コロナの感染が
不安ですけど 九州の温かい温泉地だったら
コロナも少しは静かかもしれません
家ニスタ
2020年11月03日 22:34
おとめさん、こんばんは。
高山城は「こうやまじょう」と読むらしいです。
森はうっそうとしていますが、下草や枝が刈られ、整備されているので、明るく見えるのかもしれません。
歩きやすかったです。
第3弾は「あるかも」というだけで、まだ決まっていません。
まあ、今後コロナがどうなるか次第ですね。
いつもコメントありがとうございます。
2020年11月07日 21:24
高山城、立派な土塁ですね。なるほど、
攻め落とすのは大変そうな気がしました。
ところで、肝付氏といえば、薩摩藩士の
家柄でしたよね。幕末に活躍した小松帯刀も
肝付氏の出身じゃ無かったでしたっけ。
その肝付氏が、平安時代にお城を残すような名族で、
島津氏と死闘を演じていたとはびっくり仰天です。
藩士として生き残ったのは、肝付氏の傍流
でしょうか。歴史のある一族なんですね。
家ニスタ
2020年11月08日 23:04
yasuhikoさん、こんばんは。
群郭式の城郭は曲輪同士の連携がとれておらず、防御力に難があるのかと思っていましたが、島津氏の攻撃を2度撃退するなど、意外に堅城だったようです。
肝付氏というとローカルな一地方豪族のようなイメージですが、一時は大隅半島の大部分に勢力を伸ばし、島津氏とも対等にわたりあっていた時期があったようです。
おっしゃるとおり島津に降伏して藩士の家柄になりますが、肝付氏の正流はとだえ、新納家から養子をむかえて存続したとのことです。
えっ! 小松帯刀が肝付家の出身だとは知りませんでした。
いつもコメントありがとうございます。
2020年11月09日 21:15
大隅半島へ足を踏み入れたことはありません。
本当に、日本隅々、お城から城郭から砦まで、幅広く旅されていますね。
その行動力と探求心、素晴らしいと思います。
私は興味がありますが、とても真似できません。
示現流発祥の地もこのあたりでしたか。いまでも、鹿児島各地で、奇声を上げているのですね。
肝付氏というと、私も小松帯刀を思い出します。島津氏の名門なんて、初めは思っていました。実は、戦国時代までは島津氏の強敵だったのですよね。
やはり、名家だったことがうかがわれます。
家ニスタ
2020年11月09日 23:53
ミクミティさん、こんばんは。
群郭式城郭に興味をもつ者として、大隅半島は以前からじっくり訪れてみたかったのです。
今回念願がかなって、よかったです。
示現流の発祥はこのあたりのようで、いつも奇声が聞かれているようです(笑)。
僕は小松帯刀が肝付家の出身とは知りませんでした。
肝付家は平安時代からの名家で、一時は島津氏とも対等にわたりあっていたようです。
いつもコメントありがとうございます。
ゆらり人
2020年11月11日 08:00
おはようございます。
私、食い意地が張ってますのでお弁当に目が行って離れませんでした。
美味そうですね、おかずもしっかり入りこれならお酒が進むでしょうね。
で、幾らするのですか。
九州も沢山の変わった電車が有りますね。
高山城の跡も雰囲気が素敵ですね。
家ニスタ
2020年11月12日 00:07
ゆらり人さん、こんばんは。
この駅弁は鹿児島(買ったのは熊本ですが)
の黒豚横丁で、いろいろとバラエティに富んだおかずがうれしいですよね。
たしか千円くらいだったと思いましたが。
酒もすすみます。
高山城はよく整備されて、見やすかったです。
いつもコメントありがとうございます。
2020年11月17日 10:38
群郭式城は見て歩くだけで大変そうですが、これだけ見て歩いているともう博士と呼ばれてもいいかも^^
高山城も大きく手を加えられて土塁や切岸も巨大ですねえ。いくら手が加えやすい土壌とはいえ、薩摩の城構築は凄いですね。
示現流発祥の地@@ うん?僕の記憶と違うと思って調べたら、示現流は4.5代目の時に、初代からの重位の高弟からの有力な独立流派が多いようですね。東郷家の師範代を努めた薬丸家が起こしたもののようですね。後に独立して薬丸自顕流というのが正式らしいです。関ケ原の撤退戦にも従軍して生き残り名を高めたようです。調べていたら、家ニスタさんの近くの笠間にも独自の示現流が主流になっていたようですよ。

云われてみれば、昔ががったんごっとんが当たり前でしたからねえ^^逆に言えば、今は整備しすぎて過ぎて、費用がかさむみたいですから鉄道会社もたいへんですねえ

そうそう、だいぶ前、6年ほど前でしたか、家ニスタさんに教えてもらった江馬氏館跡を見てきましたよ^^Vついでに東町城(神岡城)も、今一生懸命書いている所^^
家ニスタ
2020年11月17日 22:52
つとつとさん、こんばんは。
群郭式城郭は整備されていれば見学はそんなに大変ではないですが、辺ぴなところにあることが多いので、行くのはたしかに大変ですね。
なるほど、示現流発祥の地がいくつもあるということですね。
本流ではなく、分派の発祥の地ということですか。
看板にはただ「示現流発祥の地」とだけあったもので・・・。
江馬氏館に行かれましたか。
僕が行ったときは3月の下旬で、ちょうど冬季休業中で入れませんでした。
ちなみに神岡城模擬天守も中には入ってません。
飛騨の観光施設はきっちり3月31日まで休むんですね。
いつもコメントありがとうございます。