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zoom RSS ノット&東響の『復活』を聴いてきました

<<   作成日時 : 2017/07/16 23:28   >>

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ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団(東響)によるマーラー交響曲第2番『復活』を聴くため、ミューザ川崎シンフォニー・ホールへ行ってまいりました。

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インバル先生がご高齢になられ、登壇回数がめっきり減っている昨今、当代きってのマーラー指揮者といえば、それはジョナサン・ノットということになるようです。
僕も以前ブルックナーの8番はノットの指揮で聴いたことがあったものの、マーラーの交響曲は聴いたことがありませんでした。
というわけで、マーラー・チクルス2周目のスタートとなる記念すべき『復活』を、ノットの指揮で聴くことを決意いたしました。

僕がはじめてナマで復活を聴いたのは、今をさかのぼること7年前の2010年6月。
まだ一度もコンサートホールに足を運んだことのなかった、ライブ初心者だった僕は、インバル先生のとてつもない名演に、言葉もなく打ちのめされたのでした。
そのとき僕がブログにUPしたレポは、すっかり舞いあがっていて、今読むとちょっと恥ずかしいですね。
あれからいく度となくホールに通い、数々の名演を耳にしてきた僕ですが、いまだに『復活』は特別な曲です。


僕は『復活』のCDを、数えたら5枚ももっていました。
インバル/フランクフルト放送響による1985年の録音。
バーンスタイン/ニューヨークフィルの1987年の録音。
ブーレーズ/ウィーンフィルの2005年の録音。
ジンマン/チューリヒ・トーンハレの2006年の録音。
インバル/都響の2010年の録音(僕が聴いた回です!)。
といったところです。

さすがに5枚ぜんぶを存分に聴きこんでくる、というわけにはいかなかったので、主にインバル/都響盤を中心に聴きこんでまいりました。
このCDは優秀録音ということもありお気に入りなのですが、やはり現在のマーラー演奏のスタンダードといえる、名盤だと思います。


地元から遠いにもかかわらず、僕はミューザ川崎には何度か来たことがあるんですが、きれいだし音響にも定評があるようで、いいホールと思います。
しかし東京交響楽団なのに川崎が本拠とはこれいかに、と毎回思ってしまいます。
ホールの入口をくぐると、ワクワク感が高まってきます。
今日はどんな演奏が聴けるのでしょうか。

会場に入ると、客席はほぼ満席。
ノット人気、マーラー人気の高さがうかがえます。
ポスターの写真うつりを見るかぎり、かなりのナルシストのノットですが、今日の僕の席からは彼の表情がまったく見えないのはちと残念。

演奏時間が80分にもなる大曲の『復活』に、前座はいらないと思いますが、今日は細川俊夫さんの『嘆き』という曲を最初に演奏するようです。

拝聴すると、まるでサスペンス映画のBGMのような緊迫感のある音符の連続と、時おりのオケとメゾソプラノの感情の爆発もあって、なかなか興味ぶかい曲でした。
現代音楽は武満徹さんぐらいしか聴かないんですけれど、これから他の作家の作品も聴いてみてもいいかな、と思いました。


20分間の休憩をはさんで、いよいよ『復活』の開始です。
おもむろにタクトを振りはじめるノット。
僕の席からは指揮者の表情はうかがいしれませんが、おそらく自分に酔った顔をしていることでしょう。

ノットは大きな身ぶりでオケを導いていきます。
テンポ設定はインバル先生などとくらべると、かなり遅め。
じっくりとこの曲の雄大さを描きだしていこうというつもりのようです。

振幅のおおきな第1楽章が終わり、小休止のあいだに合唱団と2人の女性歌手が入場してきます。
このあたりは、インバル先生のときといっしょですね。

2楽章の緩徐楽章と3楽章のスケルツォのあたりで、ノットのテンポの遅さがきわだってきます。
スケルツォなんか、インバル先生だったら暴走ぎりぎりのハイテンポでやるところです。

さすがに耳も記憶力も悪い僕、7年も前に聴いた演奏をまるで昨日聴いたように思いだし、今日の演奏と比較することはできないんですけれど、7年前の演奏のCDを聴いてきたのと、今日のノットが対照的な演奏をしてくれたおかげで、ちがいがわかりやすかったです。

4楽章でメゾソプラノが悲嘆にくれた歌を披露したあと、曲は激情の終楽章へと突入していきます。
きわめて振幅のはげしいこの楽章を、ノットはあいかわらず遅めのテンポで、じっくりと紡ぎだしていきます。
終曲に向けて一気に盛りあがっていくところは、この交響曲のハイライト。

ブッ、ブラボオ!!
遅めのテンポ設定のため、ノットは90分ちかくこの曲をやっていました。
インバル先生とは対照的な演奏ですが、またちがった復活の魅力を見せてくれ、これまた名演といえると思います。


『復活』は交響曲芸術の究極の形だと思います。
ベートーベンの第9に端を発する大作主義は、この曲でひとつの頂点を迎えます。
その後マーラーはベートーベン的ハッピーエンディングに疑問をもちはじめるようで、6番や9番のように厭世的なラストを多く書くようになります。

ですから、ベートーベン的な意味での交響曲は、この曲で終末をむかえるともいえるのです。
もちろん6番や9番のような曲も好きなんですけれど、やはり僕にとって『復活』は特別な意味をもっていて、その曲のあらたな表情を見せてくれたノットには、喝采を送るとともに感謝したいです。


さて、お次はコバケン/都響による『運命』が待っています。
僕のコンサートホールめぐりは、まだまだ続きます。
それでは!







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コメント(2件)

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どんどん コンサートに行かれるんですね

ミューザ川崎の子ども向けイベントも楽しそうです

猛暑の中 涼しいホールでの心のリフレッシュにいいですね
メミコ
2017/07/17 14:10
メミコさん、こんばんは。
たまたまここのところコンサートに行く予定が集中していて、次は8月2日に行く予定です。
いつもはこんな頻度では来ないんですけれど・・・。
たしかにホール自体は涼しいんですけれど、このクソ暑い中に大作交響曲を聴くのは、演者も聴くほうも体力のいることだなあ、とあらためて思いました。
いつもコメントありがとうございます。
家ニスタ
2017/07/17 22:30

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