ナショナル・ジオグラフィックにアステカの記事が

先日もツタンカーメンの記事でとりあげた、ナショナル・ジオグラフィックですが、10月号では「解明 アステカ王国の謎」と題して、最近メキシコシティでおこなわれたアステカに関する調査が特集されています。
巻頭ではないのが少々残念ですが。


NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2010年 11月号 [雑誌]
日経ナショナルジオグラフィック社
2010-10-30

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2010年 11月号 [雑誌] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



“解明”と銘うってありますが、もちろんアステカのすべての謎が解明されたわけではありません。(笑

2006年にメキシコシティの地下で発見されたという女神トラルテクトリの像は、これまでに見つかったアステカの石彫の中でももっとも大きなものであり、4.17m×3.62mという巨大さ。重量は12トンもあるそうです。もっとも、重さでいうと現在国立人類学博物館に展示されている太陽の石のほうが24トン(直径は3・58メートル)と上回りますが。

このトラルテクトリの像、発見されたことに関しては日本でも新聞などで紹介されていましたが、僕が今年の4月にメキシコシティに行ったときには、まだ博物館には展示されていませんでした。
それがこのたび、めでたくテンプロ・マヨール博物館に安置されたのだとか。
(^^)
大きく、しかも4つの部分に割れていたこの像をはこぶのは、たいへんな苦労だったようですナー。
できれば僕も見たかった。(ToT)

この像は大地の女神をかたどったものではありますが、自分の生き血を飲みながら出産する姿をえがいたという、例によって例のごとくの、アステカらしいグロなもの。その姿を見たい、という方は、ぜひともナショナルジオグラフィックの本誌を手にとって見てみてください。

さてその姿のグロさ以上に重要なのが、像のあった位置からアステカの王、アウィツォトルの墓がわかるのではないか、と期待されている点です。
アウィツォトルはアステカの最盛期に君臨していた王ですが、その残虐さゆえに恐れられていたのだとか。

コパンの初代王ヤシュ・クック・モのものとされる遺骨や、高名なパレンケのパカル王の遺体が見つかっているマヤ文明にくらべ、アステカの王の遺骨そのものが見つかった例はこれまでありません。

これには、ジャングルの中にうもれていたマヤにくらべ、アステカの都テノチティトランはメキシコシティの建設でかげもかたちもなく破壊され、上に現代の大都市がたっているために発掘すらままならない、という事情があります。

この像の発見をきっかけにアステカの王の墓がわかれば、アステカの謎の解明は一歩すすむことになるでしょう。期待して続報を待ちたいところです。

それではついでに、僕がメキシコ旅行で撮った写真から、関連がありそうなものをいくつかご紹介します。(さいきんこのパターンが多いな・・・)

まずはこちら。同じくメキシコシティの地下から見つかり、現在テンプロ・マヨール博物館に収蔵されている、女神コヨルシャウキの像です。


画像

女神といえばディアナやらアフロディテやらを思い浮かべるアナタ。あなたは甘い! アステカに美しい女神など一人もいません。すべてグロです。

この月の女神コヨルシャウキなど、弟のウィツィロポチトリによって、体をばらばらに切り刻まれてしまっています!


画像

重さにおいてトラルテクトリの像をうわまわる、太陽の石はこちら。アステカのカレンダーをかたどったこの巨石は、国立人類学博物館にあります。
アステカの都テノチティトランの中央神殿、テンプロ・マヨールの重要な位置に置かれていたようです。


画像

これまたぶっとんでいる、女神コアトリクエの像。切られた首からはいく筋もの血が噴き出し、その血はヘビに変わっています。コアトリクエはアステカの主神、ウィツィロポチトリの母親だとか。

さて、なぜアステカの神の像はグロテスクなのかといいますと。神々が自分の身を犠牲にすることが、天地の創造や太陽の運行に必要だったからです。
これはマヤの例になりますが、王がみずからの体を傷つけることが、宗教的儀式の重要な要素になっていました。現に、王や王妃が自分の舌にエイのトゲを刺して血を流したり、王が自分の性器(!)を傷つけている像が残されています。アステカでも似たような習慣があったことでしょう。

つまりアステカやマヤにおいて、王や神など責任のある地位にある者は、捕らえてきた捕虜を生贄にするばかりでなく、みずからの体を犠牲にすることも要求されていたわけです。
エライ人ってのもたいへんですな・・・。



〈図説〉アステカ文明
楽天ブックス
リチャード・F.タウンゼント/武井摩利創元社(大阪)この著者の新着メールを登録する発行年月:2004


楽天市場 by 〈図説〉アステカ文明 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行
楽天ブックス
商品副データメキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズの旅芝崎みゆき草思社この著者の新着メールを登


楽天市場 by マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





古代マヤ・アステカ不可思議大全
楽天ブックス
芝崎みゆき草思社この著者の新着メールを登録する発行年月:2010年06月登録情報サイズ:単行本ページ


楽天市場 by 古代マヤ・アステカ不可思議大全 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック