エッシェンバッハ&N響の『ブラームス2番&3番』を聴いてきました

クリストフ・エッシェンバッハ指揮NHK交響楽団による『ブラームス交響曲第2番&第3番』を聴くため、代々木のNHKホールへ行ってまいりました。

画像

ブラームスの交響曲のなかでは、いやあらゆる交響曲のなかでも地味な部類に属するこの2曲。
エッシェンバッハさんという指揮者は初見ですが、いったいどのようにこの2曲を料理してくれるのか、楽しみです。

僕はブラームスの2番と3番のCDはそれぞれ、
カラヤン/ベルリンフィルの1986~88年録音のもの、
インバル/フランクフルト放送響の1996~97年の録音のもの、
という2種類をもっています。

今回時間がなかったので、いつものように聴きこむまではいかなかったんですが、予習としてこの4枚のCDを聴いてまいりました。
カラヤンは例によってこの地味な2曲をゴージャスめな味つけで演奏しているのですが、より素朴な感じのインバル盤のほうが僕の好みかなあ。

ブラームスの1番と4番はすでにライブで聴いたことがありますので、今日2番と3番を聴けば、マイ・ブラームス・チクルスが完成することになります。
(ブラームスの交響曲は4曲しかないので)


あいにくの雨もようのため、客の出足が心配されましたが、じっさいにホールに入ってみると、ほぼ満席にちかい状態でした。
安定のN響人気で、指揮者演目にかかわらず客の入りはいいようです。

定刻を10分ほど過ぎ、オケに続いてさっそうと登場のエッシェンバッハ、おもむろに指揮棒を振りはじめます。
最初の演目は3番。
やや悲壮感のただよう導入部から、いよいよ交響曲がはじまります。

大きな身ぶりで指揮棒を振るエッシェンバッハ、プロフィールを見るとすでにおん年77なのだとか。
お元気ですなあ。

じっさいに曲をライブで聴いてみた感想は、1楽章の導入部といい、牧歌的な第3楽章といい、ブラームスの交響曲にしてはめずらしく、メロディーが“歌っている”曲だということ。
全体としては、ドラマチックな展開もあり、今まで「地味だ」「とっつきにくい」と思っていたこの曲が、意外と名曲であることに気づきました。

このへん、ライブで聴いてみないとわからない部分もあります。
ブラームスの交響曲といえば、1番につきると思っている人が多いと思いますが、この曲ももっと人気が出てもいいように思いました。


休憩をはさんで、お次は交響曲第2番です。
3番以上に出だしが地味なこの曲、果たして盛りあがるのか、とはじまる前は心配しましたが、杞憂でした。
第1楽章もしだいに盛りあがりを見せましたし、全体では、きわめてドラマチックな展開をもつ曲だということがわかりました。
4楽章の終盤など、1番を思わせるような、たたみかけるような盛りあがり方で、僕も目頭がアツくなるほど感動しました。

地味だ地味だと思っていたこの曲、じっさいには終盤にかけてどんどん盛りあがっていく、ライブ向きの曲でした。
3番を最初にやって、ラストが2番、という曲順の意味が、さいしょはわからなかったんですけれど、エッシェンバッハがこの構成にしたことに、強く納得できました。

あらためて曲の魅力に気づかせてくれたエッシェンバッハさん、ほんとうにありがとう。
CDでは気づけない曲の魅力に気づけるところが、やはりライブ演奏の醍醐味ですよね。


これでブラームスの交響曲4曲をすべてライブで聴くことができ、マイ・ブラームス・チクルスも完成しました。
マーラー・チクルスの完成の次は意外にも、ブラームス・チクルスでした。
しかしまだブルックナー、ショスタコーヴィチとチクルス化をすすめている作曲家がいますので、これからもコンサートホール通いを続けていこうと思います。

またどこかのホールでお会いしましょう。
それではまた!


画像
夜のNHKホールです。




ブラームス:交響曲全集 交響曲第1番ー第4番 [ ヘルベルト・フォン・カラヤン ]
楽天ブックス
ヘルベルト・フォン・カラヤンブラームス コウキョウキョクゼンシュウ コウキョウキョクダイ1バン ダイ


楽天市場 by ブラームス:交響曲全集 交響曲第1番ー第4番 [ ヘルベルト・フォン・カラヤン ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





CREST 1000 582::ブラームス:交響曲第3番 シェーンベルク&ウェーベルン:変奏曲 [ エリアフ・インバル ]
楽天ブックス
エリアフ・インバルブラームス コウキョウキョクダイ3バン シェーンベルクアンドウェーベルン ヘンソウ


楽天市場 by CREST 1000 582::ブラームス:交響曲第3番 シェーンベルク&ウェーベルン:変奏曲 [ エリアフ・インバル ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





CREST 1000 551::ブラームス:交響曲第2番 シェーンベルク:室内交響曲第2番 [ エリアフ・インバル ]
楽天ブックス
エリアフ・インバルブラームス コウキョウキョクダイ2バン シェーンベルク シツナイコウキョウキョクダ


楽天市場 by CREST 1000 551::ブラームス:交響曲第2番 シェーンベルク:室内交響曲第2番 [ エリアフ・インバル ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



この記事へのコメント

N響会員
2017年10月26日 17:13
初めまして。先日のN響のブラームス、私も聴きに行ってきました。貴君と異なり、私はブラームスは1番が最もつまらなく、後へ行くほど面白くなると思っている口です。1番はベートーヴェンを意識しすぎたというか、ブラームスの個性が十分に出ていないきらいを感じます。後へ行くほど、内向的な、思っていることを口に出せないでいるような人柄が表れてくると感じます。「暗い部屋で、愚痴をこぼすのを聞かされるようだ」と言って嫌う人もいますが、わたしはそこが魅力だと思っています。
家ニスタ
2017年10月26日 18:25
N響会員さん、こんばんは。
なるほど、たしかに1番のベートーベンとの類似性は、よく指摘されるところではありますね。
僕も1番が絶対的に優れていると思っているわけではなく、実際に演奏機会が最も多いのは1番ですので、記事にはそのように書かせていただきました。
1番以外の曲の内面性が魅力というご指摘は、納得できます。
僕も今回の演奏で2番や3番の魅力にも気づくことができましたので、これからはこれらの曲も積極的に聴いていきたいと思います。
コメントありがとうございました。
N響会員
2017年10月26日 19:59
早速の御返答、ありがとうございます。今後「これらの曲を聴いていく」とありますので、一言。ブラームスの交響曲をお聴きになるのであれば、是非、ブルーノ・ワルターが指揮したものと、ハンス・クナッパーツブッシュが指揮したものを落とさないでいただきたい。もう亡くなってから50年以上経つ指揮者ですが、ブラームスの曲に込められた情熱(激情)や寂寥を、この人たちほど上手く表現している演奏はさほど無いと思っています。
家ニスタ
2017年10月26日 22:39
なるほど、わかりました。
ご助言ありがとうございます。

この記事へのトラックバック